「首都圏沿線の出現率は7、8割」 長寿番組『ちい散歩』人気の秘密とは?
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3月8日放送回の『ちい散歩』(テレビ朝日系)で、渋谷区幡ヶ谷を訪れた地井武男が、こう言っていた。
「幡ヶ谷は今までやってないんで、今日は楽しみなんです」
2006年4月の放送スタート以来、丸5年になろうという長寿番組ではあるが、まだまだ散歩していない町が都内にもいろいろあるんだなぁ、と思った。
そんなちいちいが、まだ訪れていない場所って、こんな感じにまだいくつもあるのだろうか。3月11日現在、番組HPで紹介されている過去の散歩コースを参考に、一体ちいちいは、ひとつの沿線につき、この5年間でどのぐらい散歩しているのか、調べてみた。
まず、この日の放送で訪れた幡ヶ谷がある、京王線/京王新線。京王新宿から京王八王子までの34駅中、番組に登場していないのが八幡山、飛田給など計9駅。3割ぐらい残ってるかと思うと、意外に多いような気もする。
山手線はどうか。30駅中、ちいちいが出現していない”ノーちいちい”駅が有楽町、浜松町など4駅。ちい率「86.7%」、山手線はもうすぐコンプリートしそうだ。
もっとも、この番組は必ずしも鉄道路線に沿って散歩する途中下車系のものではないので、「港区東麻布」「足立区扇大橋」といった、同じ名前の駅がない町での散歩や、富士宮、小田原、青森、伊豆大島などの地方編もあったりするわけなのだが。
参考までに中央線(東京~八王子間)のちい率は「83.9%」(31駅中26駅散歩)、東京メトロ銀座線が「78.9%」(19駅中15駅散歩)、東急東横線(渋谷~横浜間)が「71.4%」(21駅中15駅)といった感じ。5年間で首都圏沿線の平均7~8割の町にちいが出現しているということになる。2013年ぐらいにすべての町に地井武男、といった状態がやってくるのかもしれない。
それにしても、5年も番組が続く人気の理由はどこにあるのだろうか。あるテレビ関係者は言う。
「この枠は、かつてはフジテレビ系の『こたえてちょーだい!』(2001年4月~07年3月)が強くて、始まった頃は正直、隙間産業的なポジションだったんです。それがいつの間にか、町ロケモノの第一人者のようになってますよね」
人気を裏付ける要因として、
「番組スタイルそのものは、これまでにいくらでもあったようなものなんですが、ほのぼの感あふれる番組テーマ曲とセットで「○○散歩」とかいってパロディーにされることも多いですよね。パロディーになるということは、カラーが意外と強いということなんです。それはもう、なんといっても地井さんの奔放なキャラクターがウケたんでしょうね。一言で表すと「勝手」。勝手に団子とか買い食いしちゃったり、勝手に公園のブランコを乗り回す。いい言葉で言えば少年のようなそんな姿が、ちょうどいい感じにはまったんだと思います。あと、ハンチングにリュック、スケッチ道具といったビジュアル的に分かりやすい演出も地味にきいていると思います」
さらに、『ちい散歩』の強さは、番組の継続とともに、バリエーションが拡大していくところからもうかがえると、同関係者は言う。
「通販コーナーとセットになっているのが、それだけの効果があるということですし、最近は同じ番組枠の中で、地井さんが出演せずに、東幹久やラッシャー板前の企画モノがレギュラーになっています。今後、地井ファミリーみたいなものができてくるかもしれませんね」
あなたの町に地井武男、やってきましたか? これからですか?
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
ちいちい、かわいいもんな。
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