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「ランキングにJYJがいない!?」韓国SM社の止まらない権勢とオリコンの苦しい言い分

jyj0312.jpg『Memories in 2010』(rhythm zone)

 東方神起や少女時代、SHINeeらを擁する韓国の芸能プロダクション、SMエンターテインメント(以下SM社)の日本における存在感が増している。先日、東方神起の元メンバーで、SM社と係争中の「JUNSU/JEJUNG/YUCHUN」(以下JYJ)のDVDがエイベックスより発売されたが、オリコンチャートに記載されないという珍事も発生した。

「これは、発売元のエイベックスがSM社に配慮した結果にほかなりません。エイベックス社はJYJにつぎ込んだ宣伝費や制作費をまだ回収できていないし、決算期末も近いため、ビジネス上はどうしても出したい。また、韓国ではSM社に対してJYJの活動を妨害してはならないという判決も出ており、表向きはSM社もDVDを出すなとはいえないが、本音は発売に大反対です。そこで出された苦肉の策が、DVDを発売するものの、オリコンに頭を下げてランキングから除外してもらうことだったのです」(他のレーベル関係者)

 オリコン側は7日、エイベックスの「アーティスト活動を休止させたことからランキング公開を含む一切の宣伝・販促活動を行わない」との意向を汲んだ処置であった旨を公表した。そもそもランキングは発売元の意向とは無関係に集計されるべきものであり、いかにも苦しい言い分というほかないが、エイベックスがこうした無理を通した背景には、SM社との力関係の変化があるという。

「エイベックスとSM社は長年資本関係もあり、蜜月と言っていい関係を築いてきました。しかし、東方神起の分裂騒動以降、元メンバーの帰属をめぐるすれ違いに加え、エイベックスのSM社株売却などもあり、両者の関係は冷え込みました。ところが、ユニバーサルミュージックに取られる形となった少女時代のブレイクで危機感を深めたエイベックスは、昨年末にSM社の歌手・グループを担当する専門部署を立ち上げるなど、SM社に尽くす姿勢に転じています。今回のオリコンの件も、その延長上にあるのでしょう」(前出・関係者)

 もっとも、SM社はエイベックスだけをビジネスの相手とするつもりはないようだ。今後も、少女時代はユニバーサルミュージックに所属し続けるほか、期待のSHINeeはEMIミュージックからデビューした。各社がSM社に過剰に配慮した結果、今回のオリコンの件のようなことが繰り返されないと良いのだが……。
(文=端下義人)

Memories in 2010

かわいそうに。

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最終更新:2011/06/29 17:59
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