「羽鳥が来るなら俺は辞める」テレ朝紛糾! 新”朝の顔”羽鳥慎一に強烈な逆風
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3月いっぱいで日本テレビを退社する羽鳥慎一アナウンサーが、その翌月から他局であるテレビ朝日の”朝の顔”に登場する異例の転身だ。
羽鳥アナが登場するのは、テレビ朝日の朝の情報番組(タイトル未定)。3月で終了する『スーパーモーニング』に代わって4月にスタートする後番組で司会を務める。
羽鳥アナと言えば、2003年から『ズームイン!!SUPER』の司会として、日テレの朝の顔として人気だったアナウンサー。これまで他局を辞めたアナは一定期間を経て起用するのが慣例だったが、今回は退社翌月からライバル番組に移動するという前代未聞の移動だ。
羽鳥アナが日テレ退社する噂は昨年秋ごろから業界を巡っていた。局内の年棒制度改訂によって、1,200万円の年棒が900万円にダウンしたことが理由だとも囁かれた。オリコン調査の「好きな男性アナランキング」では5回連続ベスト3の羽鳥アナとあって、フリー転向は確実視されていたが「早くから宮根誠司がバックアップする動きがあった」と証言する日テレ関係者もいた。当然、今回の転身で年収が倍以上にアップするのは必至だ。
しかし、そうもすんなりいかないのが世の中だ。受け入れ側のテレ朝では、現場に嫌悪の色が出ている。新番組を担当予定のディレクターは「自局に人材がいるのに、なぜ他局の人間に高い金を出してわざわざ引っ張ってくるのか理解できない」と憤っている。
「過去にもウチは、他局からフリー転身した女子アナを使って、自局の女子アナが『悔しい』と号泣するようなことがあったのに……」
『スパモニ』は18年も続いてきたテレ朝の長寿番組。それに代わる新番組の重要な役には「自分が」と思った自局アナもいただろう。
「それがよりによってライバルアナに奪われたんですから、ショックを受けた男性アナもいます」(同)
これは制作スタッフも同様だ。「仕事をするモチベーションが下がったので、これを機に辞めます」と、中にはテレビ仕事から離れる人間まで出ているというのだ。
「テレビマンは給料の高い局員ばかりじゃないですからね。関連会社所属だと、一般企業と比べても安い給料で朝から晩まで働いていたりする。ウチの情報番組は地味かもしれないけど堅実な路線でやってきて、そういう仕事に誇りを持ってきた者もいるんです。正直、羽鳥アナはミーハーなキャラですから、一転してエンタメ路線にしろと言っているようなもの。やる気をなくす人がいても無理はない」(同ディレクター)
多くの人間が関わる番組作りという作業は、裏方の熱意があってこそ完成度が高くなるもの。開始前からこの状況では現場のギクシャクが番組のクオリティを落としかねない。下手すれば周囲は敵だらけ……収入アップの羽鳥アナも、あまり浮かれてばかりはいられなさそうだ。
(文=鈴木雅久)
人気勝負の世界ですから。
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