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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.109

自分にとって家族は敵か、味方か? オスカー2冠受賞『ザ・ファイター』

fiter01.jpg“アイルランドの稲妻”と呼ばれた実在のボクサー、
ミッキー・ウォードとその家族を描いた『ザ・ファイター』。
主演のマーク・ウォールバーグは3年かけてボクサー修行を積んだ。
(c)2010 RELATIVITY MEDIA. ALL RIGHTS RESERVED.

 聖書に出てくるカインとアベルの時代から、兄弟は妬み、いがみ合うものと相場が決まっている。家族の古いアルバムを開くと、第1子である兄の写真が圧倒的に多く、弟は兄と一緒の写真ばかりで、弟がピンで写っている写真はかなり少ない。シャッターを押された回数が愛情に比例しているようで、ささいなことだが弟には恨めしい。その一方、親の愛情を浴びて伸び伸びと育った兄が奔放に才能を発揮する姿は、弟にとってはいちばん身近な、まぶしい記憶であったりもする。兄弟の間で渦巻く感情は、憎しみと愛情が紙一重の非常に厄介なものなのだ。日本においても海彦と山彦しかり、角川春樹と角川歴彦しかり、若貴しかり……。『ザ・ファイター』は実在のボクサー、ミッキー・ウォードと兄ディッキーを主人公にした壮絶なる家族ゲンカ&家族愛を描いた感動のボクシング映画である。

 ボクサーのミッキーは、異父兄ディッキーの影響を受けて、プロの世界に入ったものの、ただいま連戦連敗中。その原因は家族。技巧派ボクサーとして活躍したディッキーは引退した今は、ミッキーの専属トレーナー。だが、数年前からドラッグに手を出し、練習時間になっても姿を見せない。マネジャーである母アリスは、いまだに甘えん坊のディッキーのことを溺愛してやまない。ファイトマネー欲しさで、ミッキーにとって不利な試合をアリスとディッキーは平気で組んでしまう。そんな環境でミッキーが勝てるわけがなかった。ミッキーはリングに上がる前に、まず家族と闘わなくてはならなかったのだ。トレーニングに集中できる大手ジムに移籍したいとミッキーが口にすると、母と兄は「家族を見捨てるつもりか?」と即座に却下する。ミッキーに恋人ができると7人の無職の姉たちが「あんなビッチと付き合うな」と騒ぎ出す。ドラッグ中毒のダメ兄を演じたクリスチャン・ベールと鬼母アリスを演じたメリッサ・レオが、アカデミー賞助演男優賞、助演女優賞をダブルで受賞。そんな実力派俳優たちが生々しい親子ゲンカを繰り広げる、亀田ファミリーもびっくりな濃い人間ドラマだ。

fiter02.jpgドラッグ中毒で、マーシー状態となってしまった
兄ディッキー。ダメ兄を演じたクリスチャン・
ベールは見事、アカデミー賞助演男優賞を受賞。

 ミッキー・ウォードは、アイルランド系の米国人ボクサーで、マサチューセッツ州の工場街ローウェルを拠点に活躍した。地味なローカルボクサーだったが、引退直前の38歳のときに大ブレイクを果たした。2002年に元世界王者アルツロ・ガッティとの試合が組まれ、この一戦は最終ラウンドまでハードパンチの応酬となり、ノンタイトル戦ながら年間最高試合に選ばれている。勝敗抜きに、最後まで闘志を絶やさなかった両者の姿に会場は熱狂。この一戦で株を上げたミッキーは、立て続けにガッティとの同一カードが組まれ、計3戦ともボクシングファンを狂喜させるエキサイティングな試合内容となった。

 遅咲きの英雄ミッキー・ウォードの伝記映画の製作に名乗りを挙げたのは、本作で主人公ミッキーを演じたマーク・ウォールバーグ。マーク自身も、ミッキーと同じアイルランド系の血筋でマサチューセッツ州のボストン出身。9人兄弟のビンボー一家に育ち、10代の頃は感化院に送られるワルだった。そんなマークがワルの道から足を洗ってショービジネスの世界に進めたのは、兄ドニーの存在があったから。人気ラップグループ「ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック」の一員だった兄がプロデュースする形で、白人ラッパーとして芸能デビュー。その後、兄弟ともに俳優に転身し、マークは巨根ポルノ男優の成り上がりストーリー『ブギーナイツ』(97)で注目を集め、『ディパーテッド』(06)では主演のレオナルド・ディカプリオやマット・デイモンを喰う熱演ぶりで人気俳優となった。

fiter03.jpg兄に優しく、弟に厳しい鬼母アリスを演じた
メリッサ・レオ。父親の異なる合計9人の姉弟
をまとめる家長役で、こちらもアカデミー賞
助演女優賞に。

 マーク・ウォールバーグにとって、ビンボーな家庭に育ち、兄から大きな影響を受けたミッキー・ウォードは、スポーツの世界におけるもうひとりの自分だったのだろう。自腹で専属トレーナーを雇い、3年間にわたってボクサーとしてのトレーニングを積んでいる。ちなみに専属トレーナーに支払ったギャラは、本作での俳優としての出演料を4,000万円も上回るものだったそうだ。出演料以上の金額を投じて役づくりする、役者バカ。そして、そのバカならではの熱気が、さらなるバカを突き動かす。

 07年にミッキー・ウォードの伝記映画が製作されると発表された段階では、兄ディッキー役はマーク・ウォールバーグと同じボストン出身の知性派俳優マット・デイモンと報じられていたが、ハリウッド的な事情がいろいろあったらしく、結局はクリスチャン・ベールがヤク中の兄貴を演じることになった。クリスチャン・ベールはマークより実年齢は3歳年下だが、そこは当代一のカメレオン俳優。異常なまでの役づくりで、「本気でボクシング王座を目指した」というマークの役者バカぶりに応えてみせた。13kgの減量だけでは『マシニスト』(04)の30kg減量伝説を上回れないことから、後頭部の地毛を抜き、歯の並びを変えるという熱の入れよう。何よりもドラッグの怖さを広めるためのドキュメンタリー番組の取材クルーのことを、自分がボクサーとしてカムバックするまでを長期取材していると思い込んでいるクレイジーぶりがいい。ボクシング版『サンセット大通り』(50)だよ。

 ドラッグ中毒の兄ディッキーがちんけな窃盗罪で刑務所送りとなり、恋人シャーリーンの強い勧めもあり、ようやくミッキーは家族から離れてのトレーニングを開始する。ちゃんとミッキーのコンディションを考慮した試合が組まれ、ミッキーは遅ればせながら連勝街道を進み出す。もともとミッキーには地力があった上に、母や兄との連日の場外乱闘のお陰で精神的なタフさが身に付いていた。そして、もう家族に責任をなすり付けることができないギリギリの状況へ自分を追い込んだ。ずっと溜め込んでいた母や兄への苛立ち、そして失敗はすべて家族のせいにしてきた自分自身への怒りがリング上で大噴火する。

fiter04.jpgミッキーのビッチな恋人を演じたエイミー・
アダムスも好演。ミッキーの7人の姉とドツキ
合う。アダムスは無名時代、「フーターズ」
で働いていた苦労人。

 正直、ここまで見て、『ザ・ファイター』は家族から自立して、恋人と共に新しい環境で成功をつかみとる苦みのあるハッピーエンドの物語だと思っていた。だが、さらなるハードルが劇中のミッキーを待ち受けていた。自分の現状を見つめ、ダメなものはダメと”否定”することでプロとしての新しい第一歩を踏み出すことができたミッキーだが、もうひとつ上のステージ(世界タイトル戦)に進むためには、ただ”否定”するだけでは不充分なことをミッキーは理解していた。自分自身のアイデンティティーである家族、そして兄という存在から、ミッキーはきれいさっぱりと”決別”するのか、それとも”肯定”して胸焼けしそうな家族全員を飲み干してみせるのか。大一番の前に、より大きな難問がミッキーの前に立ちはだかる。

 大一番の試合結果は置いといて、ひとつ言えることは、ミッキーとディッキーの兄弟にとって幸いだったのは、親から受け継ぐさしたる財産がなかったことだろう。下手に親の財産があると、兄弟は骨肉の争いを演じることになる。やはり兄弟の縁というヤツは、どうしようもなく生涯付きまとってくるものらしい。
(文=長野辰次)

fiter05.jpg
『ザ・ファイター』
監督/デヴィッド・O・ラッセル 出演/マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ 
配給/ギャガ 3月26日(土)より丸の内ピカデリーほか全国順次公開 <http://thefighter.gaga.ne.jp>

ディパーテッド 特別版

ハリウッドスターたじたじ。

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最終更新:2012/04/08 22:54
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