「大量のブスと無数のチンコが」大久保佳代子劇団『村娘』DVD発売イベントに潜入!
#お笑い #大久保佳代子 #オアシズ #光浦靖子
「ブスと卑屈はイコールなのよ!」
ブス史上に残る名言を残した大久保佳代子劇団第2回公演『村娘』(2010年10月、恵比寿エコー劇場にて上演)。過疎化した村のしがない旅館を舞台に、村おこしを計画する村民たち。しかしその村は、女の容姿の平均が「下(げ)の中」という、世にも珍しいブスだらけの村だった。天井から落ちてくる無数のチンコ、勃起して死ぬ老人、セックス中のエクスタシーにより、女の背中に浮かび上がる村の秘密……、横溝正史映画でお馴染みのBGMと”ド下ネタ”が絡み合い、じっとりとした世界を作りながらも、観劇後には爽快感の残る大人の娯楽作品であった。
この舞台のDVD化を記念して、2月21日にロフトプラスワンでトークライブ『村おこし祭』が開催。作・演出を手掛けた光浦靖子、主演の大久保佳代子をはじめ共演者が集結し、出演者を入れ替えながら3部構成で行われた当日の様子を一部抜粋してレポートする。
■第1部
光浦、キングオブコメディ・高橋、たんぽぽ(川村エミコ、白鳥久美子)の4名が登場。舞台のおさらいをするかと思いきや、トークライブ直前のトイレの異臭話へと急展開した。
光浦 「『村娘』は、ブスばっかりが住んでる離島で、『フラガール』のマネごとをするってうお芝居なんです。大久保さんが蒼井優をやったら面白いんじゃないかなと思って、それだけのとこから始まりました。大久保さんが主役のジュンコちゃんで、たんぽぽがマサコちゃんとモモエちゃんっていう、村の3人娘で」
高橋 「山口百恵さん、桜田淳子さん、森昌子さんの”花の中三トリオ”から来てるんですね」
光浦 「中三トリオだと断トツで淳子ちゃんが面白いじゃん。だから、淳子ちゃんは大久保さんにやらせてあげたの」
高橋 「いやいや、中三トリオに面白い役割りの人いませんよ。結果、そうなっちゃいましたけど」
光浦 「今日は、舞台の感想をぶちまけてってくださいよ」
白鳥 「私は、稽古中に恋愛的なことが起こるんじゃないかと思ってたんですけど……」
光浦 「ああ、劇団っつーのは、汚え集団ですからね。大体、演出家が女優の3分の2くらい抱いちゃってるのが劇団でしょ。汚い汚い」
高橋 「それ、光浦さん稽古の時にいつも言ってましたよね」
白鳥 「それなのに何も無かったのが悔やまれて……」
光浦 「白鳥さんは本当にアゴにマイクがフィットするんだねえ」
高橋 「『モンスターハンター』にこういう怪獣いますよ。アゴの堅いやつ」
白鳥 「怪獣じゃないですぅ。人間ですぅ。で、人力舎さんのマネジャーさんとかとも恋愛が起こるかなと思ってたんですけど……」
高橋 「いやいや、だってブスしかいないんですよ。今、(ロフトプラスワンの)楽屋のブスの密度の高さ知ってます? ブスがひしめき合ってるんですよ」
光浦 「『村娘』に出てたブスがオアシズ、たんぽぽ、みはるさんの5人。その内、3人がしゃくれてて、4人一重。素晴らしい配合ですね」
高橋 「だから男性からは何もないですよねえ。川村さんに至っては、さっき出番直前にトイレ入ったじゃないですか」
川村 「はい」
高橋 「僕、その後おしっこで入ったんですよ。そしたら超くせえの!」
川村 「私、うんこしました」
高橋 「入った瞬間に、『わあ、川村さんのうんこの匂いだ』と思って。女性のうんこの匂い嗅ぐのって気まずいんですよ」
川村 「私の後に高橋さんが入ったの気付いてたんですけど、意外とそういう匂い好きなのかなって」
白鳥 「フェチ~♪」
高橋 「ふざけんなよ! 本当最悪ですよ」
■第2部
光浦、大久保、モノマネタレントのみはる、イケメン俳優のジャスティン、大人計画の宮崎吐夢の5名が登壇。演技経験の浅いジャスティンに、宮崎が至極の俳優メソッドを叩き込んだという話題に。
宮崎 「ジャスティンは、この舞台のゲネ(総稽古)が終わった後に、マネジャーと事務所の社長に2時間説教されたんだってね」
ジャスティン 「はい。もっと出来るって言われて」
宮崎 「稽古中、僕がジャスティンに『筒井道隆みたいな演技をしましょう』って言って、『とにかく意味は考えずに、せりふをただ棒読みしろ』っていう僕の筒井道隆メソッドを散々叩き込んだのに……。その洗脳を事務所が説いちゃダメだよね」
大久保 「宮崎さんが教える筒井道隆メソッドってすごいですよ。まず『人と目を合わすな』『常時笑ってろ』『間をどんどん空けろ』『ゆっくり大振りでやれ』って、まず頭のおかしい人になって、そこから縮めていくんですよね」
ジャスティン 「僕は、吐夢さんに演出してもらって本当によかったと思ってます」
宮崎 「うちの劇団員も、ジャスティンのこと見て『あれこそ演劇だ』ってみんな言ってたよ」
光浦 「吐夢さんのおかげで、ジャスティンの演技すごいよくなったもん」
宮崎 「僕の俳優のピラミッドの中では、頂点が筒井道隆なんですよ。『とにかく演技すんな』っていうのの代表的な人。あれこそが俳優の理想ですよ」
ジャスティン 「そこを目指します」
■第3部
光浦、大久保、ピン芸人のいけだてつや、ヒラヰトハナワの花輪淳一、女優の池谷のぶえが登場。劇中の見せ場である、無数のチンコ人形が上空から落ちてくるシーンの裏話から、花輪のバイト先であるラブホテルの清掃員の話題へ。
いけだ 「そう言えば、チンチンが上から落ちてくる場面で、チンチンに付いてる紐を裏で引いてるの僕なんですよ。大久保さんの演技を見ながら、タイミングを計って落とすんですけど、初日に大久保さんにスコーンて当たっちゃって。もう死んだと思いました」
大久保 「そう、チンコがドーンッて当たっちゃって。そんな死に方したら本望だけどね」
光浦 「花輪君て、まだラブホテルでバイトしてるの?」
花輪 「今日もこの後ラブホテルです」
光浦 「ちなみにどこの?」
花輪 「高井戸の『オアシス』っていう」
光浦 「やだー! (コンビ名と)ニアミスしちゃった。清掃員って何するの?」
花輪 「シーツ変えたり、お風呂掃除したり、アメニティ補充したりとか……」
大久保 「今までひどかった部屋教えて」
花輪 「部屋中、もやしだらけだったことが。どんなプレイかは分からないですけど、ベッドの頭周りに一番多かったですね。お風呂やトイレにもありました」
大久保 「もやしって安いからさ、テンションが上がった時に『エイ!』って撒くんじゃない?」
いけだ 「実は僕も、ラブホテルでバイトしてたんですよ」
光浦 「人力舎のコのバイトは、みんなラブホテルだよねえ」
いけだ 「僕がバイトしてた時は、女性の下着が壁にダーツでいっぱい刺さってたことが」
一同 「えーー!」
花輪 「でも確かに、女性の下着は忘れ物に多いです。シャンデリアに引っかかってたりとか」
光浦 「そんなにハッスルするんだねえ。へ~」
いけだ 「あと、去年の元旦に悌毛されたお客様がいたんですけど、その毛を集めて『HEAVEN』って書いてあったんです」
大久保 「怖い怖い!」
いけだ「それをコロコロで取ると、またコロコロに『HEAVEN』ってくっ付いて(笑)」
■フィナーレ
トークライブのラストは、作・演出の光浦による、独自のパクリ論へ。『村娘』には、有名作品へのオマージュが多分に盛り込まれているのだが、なぜかその多くは観客にすら気付かれないという。
光浦 「パクリ方が下手なもんでね、大体気付かれないのよ。大事なとこパクらないでガワだけパクッちゃってるから」
いけだ「まさか大久保さんのあのフラが、蒼井優だとは思わないですもんね」
光浦 「他にも、まさか大久保さんが篠原涼子を演じてたって気付いてないでしょ。大久保さんには『月の恋人』の篠原涼子を完コピしてもらったの」
大久保 「蒼井優も篠原涼子も、完コピしました」
光浦 「次回も頑張ってもっとパクッていかなきゃと思ってね。テレビ見てて、『この人面白い』とか『何か鼻に付く』とかあるじゃん。そういう好きなものを全部引き出しに入れといて、舞台でギューッてして、ベチャッてやるの。いいねえ、来年もやろうかな」
最後は次回作への意欲を見せた光浦さん。この日のトークライブは、「村娘」に相応しく、下品で下世話な話題が盛りだくさんの内容だった。いい大人たちが真面目にお贈りする、高クオリティーの悪ふざけを体感したい人は、発売中のDVD『大久保佳代子劇団「村娘」』(発売元:Contents League、販売元:アニプレックス)をチェックしてはいかがだろうか。
(取材・文=林タモツ)
●キングオブコメディ高橋が激白!?
『村娘』公演の裏話はサイゾーテレビ「ニコニコキングオブコメディ」第10回で!
<https://www.cyzo.com/2010/10/post_5779.html>
全国のブスのみなさんに捧げます。
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