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早稲田合格のAKB48・仲俣汐里の素顔 140回の公演で書き綴ったAKB48研究レポート

nakanamata.jpgAKB48公式サイトより

 AKB48の10期研究生である仲俣汐里(なかまた しおり)が早稲田大学政経学部経済学科に合格し、スポーツ紙全紙に掲載されるほどの一大センセーションを巻き起こした。早大の付属高校からの合格という形だが、研究生として約半年で140回以上もの公演に出演しながら勉強に励み、見事合格と正規メンバー昇格を果たした仲俣の素顔に迫る。

 ニックネームは「しおりん」「なかまったー」で、苗字にちなみ、「みーんな仲間だ、なかまったー!」がキャッチフレーズの仲俣。劇場公演の発言によると、スイス生まれという意外な経歴で、奇しくも、中学は、早大の人間科学部eスクール(通信教育課程)に在学中のチームB佐藤夏希と同じ学校だった。

 早大の付属高校に進学し、AKB48のオーディションを受けたのは、高校2年生の終わり。2010年3月開催の10期生オーディションに合格し、レッスン期間を経て6月19日に劇場公演に初登場。チームB5th『シアターの女神』公演で、北原里英のアンダー(代役)で劇場デビューした。

 そこからわずか1カ月で選抜メンバーになれるかもしれないチャンスが到来する。7月11日の国立代々木競技場第一体育館でのライブで、9月21日にじゃんけん選抜の開催が決定し、研究生からは4人が参加することに。その場で本戦のためのじゃんけんを行い、仲俣は見事その4人の中に選ばれる。だが、迎えた運命の大会当日は1回戦で河西智美と対戦し、惜しくも惨敗。”チャンスの順番”は、すぐには巡っては来なかった。

 だが、それにはめげず、仲俣は連日公演に出演。研究生公演が続き、9期生の大場美奈、島崎遥香、山内鈴蘭らは1年で200回を超える公演に出演する中、仲俣も6月から現在まで、土日の1日2回公演なども含めて、140回以上という10期生最多の公演出演回数を誇っている。「楽屋で着替える時に暗記ものをしたり、睡眠3時間で勉強をしたこともあった」と昇格の際にスポーツ紙に掲載されたが、公演ではそんな苦労は一切語らず、いつも笑顔でステージに立ち続けていた。MCでは、「朝ごはんはパンで、テレビで食べ物の番組をやってたら気分的に楽しく食べられるので、録画しておいたグルメ番組を見ながら食べます」と大好きなパンについての庶民的なコメントで、ファンを笑わせるのが、彼女の流儀だった。

 そんな仲俣の最大の魅力とも言えるのが、連日の公演に出続けた上に、誰よりもファンへの感謝を伝えるための労力を惜しまなかったことだろう。それが発揮されたのが、劇場公演の有料ネット配信サービス・DMM LIVE!! ON DEMANDで掲載されているファンに向けた手書きコメントだ。これは公演を終えたメンバーがその日の公演の感想を書き、ネットで公開しているもので、これが如実にメンバーの個性、公演への思い入れの深さを表現していて、実に興味深いものだ。

 一部のメンバーは殴り書きのように乱雑に書き、やっつけ仕事のようにしているのも事実。一方、仲俣は、加入して以来一貫して、全メンバーの中でも群を抜いて小さい文字で、用紙にびっしりとファンへの感謝、次の公演への目標、先輩メンバーから学んだ点を綴っていた。時にイラスト、絵文字、4コマ漫画までも配したそれは、もはや、”AKB48研究レポート”のようだった。

 それを丁寧に書いたところで確実に評価されるとは限らない。単なる徒労に終わるかもしれない。でも、それを仲俣が書き続けたのは、それだけファンへの感謝、AKB48への思いがあふれて止まらなかったことの証拠だろう。中でも、11年の研究生公演の新年初日である1月4日に仲俣が書いたコメントは、まさにファンへの年賀状と呼ぶにふさわしいイラスト入りの力作だった。そこでは新年の決意を次のように綴っている。

「今年はもっとレベルアップして、応援してくださる皆さんに『応援してよかった』と思って頂けるように頑張ります! いつもありがとう! 今年もよろしくお願いします」

 メンバーは、ファンレターをもらっても返信することはできない。だが、仲俣は応援してくれているファンへの感謝を自らの手書きのコメントという形で、”返信”していたのかもしれない。

 研究生メンバーがもう一つファンにメッセージを届けられるのはモバメ(モバイルメール=有料登録制のメール配信サービス)があるが、こちらでは、仲俣は正規メンバー昇格後の決意を、発表翌日の2月13日に次のように報告した。

「昇格はとっても嬉しいです!!! その反面すごく不安もあります みんなの期待に応えられるか これからどうやって正規メンバーさんの中で自分を出していくのか 自分にはまだ正規メンバーになる力がついていないんじゃないか 正直にいうとまだまだ不安の方が大きいです これから今まで以上に意識を高く持って生活していこうと思っています」

 モバメでも、普段は勉強への苦悩は明かさず、むしろ日常をユーモラスに綴っていた仲俣。だが、10期生としては最年長であり、ほかのメンバーをケアする立場としての責任も感じていたようだ。同じく10期の藤田奈那がモバメでこう仲俣を評している。

「なかまたは少しでも時間があればダンスの練習をしてました 学校の勉強もいつもしてました そんななかまたをすごく尊敬してます 研究生の最年長として研究生をまとめるためにいろいろ考えて大変だったと思います それでもなかまたはいつも笑顔だった」

 150cmと小柄な体躯に夢と情熱を秘め、正規メンバー入りを果たした仲俣。早大合格を成し遂げた優秀な記憶力は、ファンの名前を覚えるというAKB48メンバーに必要不可欠な能力にも生かされている。将来はソロ歌手を標榜する彼女が、メンバー再編成で揺れるAKB48の”中興の祖”となれるのか? これから彼女がどのように個性を発揮し、さらに飛躍していくのか注目したい。
(文=本城零次<http://ameblo.jp/iiwake-lazy/>)

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最終更新:2018/12/10 19:39
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