出版不況、ここに極まる……パチンコメーカーが光文社を買収するって!?
#マスコミ #出版 #ジャーナリズム #光文社 #神林広恵
伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。
出版界では、昨年からの投資ファンドのイザベル・リミテッドによる幻冬舎株の買占めが話題になっている。確かに幻冬舎は、出版不況の中にあって、2月8日に発表された2010年4~12月期連結決算が前年同期比26%増の7億7,300万円という優良企業。だが、人脈が生命線ともいえる出版社を買収してどうするつもりなのかと、その思惑に首をかしげる向きが多い。
そんな出版業界にあって、”非優良”出版社に仰天の買収説が浮上している。
「その出版社は、中堅の光文社です。某パチンコメーカーが光文社を買収するという噂が昨年末頃から流れたのです」(出版事情に詳しいジャーナリスト)
光文社と言えばメインバンクから「破たん懸念先」との烙印を押され、昨年リストラで40人以上もの早期退職者を出して話題になった出版社だ。今期はリストラの影響や、AKB48関連本、女性誌などの好調もあって、経営状態が上向き、黒字転換したとも言われる同社。だが、需要低下、構造不況に苦しむ業界の中にあっては、先行きが不透明であることは間違いない。とはいえ、なぜパチンコ業者の名前が浮上したのか。前出ジャーナリストはその仰天裏事情をこう解説する。
「名前の挙がったパチンコ業者とは、女優の伊東美咲の夫が社長を務める京楽産業だというんです。この京楽産業と光文社はAKB48ビジネスでの繋がりが深い。京楽産業は新機種『CRびっくりぱちんこ銭形平次 With チームZ』にAKB48の限定ユニットを登場させ話題になっています。一方の光文社も『フラッシュ』編集長だったA氏が、AKB48へのあまりもの思い入れの強さから”AKB48専属編集”になり、いまや写真集や公式ガイドブックづくりに全力を注いでいます。その関係から、京楽産業の名前が挙がったのです」
AKB繋がり――ホンマかいな!? にわかには信じがたい話である。しかし、それほどに光文社の経営状況が危機的にあるという証拠でもあろう。ある光文社関係者が嘆いていた。
「経営難のため、以前は夜も開いていた社内食堂が夕方になると閉まってしまう。その代わりに弁当が出るんですが、それが悲しくて……」
ダメだ、こりゃ。
(文=神林広恵)
沈みゆく船……。
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