「主演は小栗旬? 水嶋ヒロ?」テレ朝の”市橋達也逃亡劇ドラマ化”は実現するか
#事件 #マスコミ #出版
やはりテレビドラマ化なのか。
2007年3月、千葉県市川市のマンションで英国人の英会話講師、リンゼイ・アン・ホーカーさんが他殺体で見つかった事件を、テレビ朝日がドラマ化に向け動いているという話が聞こえている。
同事件では殺人罪などで起訴されている市橋達也被告が先ごろ、手記『逮捕されるまで~空白の2年7カ月の記録』(幻冬舎)を出版したが、テレ朝のディレクターによると「本の発売前、幻冬舎の役員が、以前から親しくしている局のプロデューサーらに刷り上がったばかりの本を持参して相談していた」というのだ。
同書で市橋被告は、これまで謎だった逃亡ルートや潜伏生活について明かしているが、沖縄の離島でヘビなどを食べるサバイバル生活をしていたことなど、映画さながらの内容で、ドラマの題材としてはこの上ないものだ。
実際、テレ朝では同書の発売直後、夜のニュース番組『報道ステーション』で潜伏先の離島での現地リポートを放送。被告の遺留品が押収される前の生々しい様子を独占キャッチできており、これは幻冬舎との連携だったと見られている。
「プロジェクトと呼ぶほどまでの制作グループが作られているわけではないですが、企画は着々と進んでいる様子」と前出ディレクター。
ドラマ化するとなれば当然、市橋被告の足取りが主体となる。これまで実在の犯罪者を描いた映画やドラマにはヒット作も多く、殺人罪で指名手配されながら逃亡を続け15年の時効寸前に逮捕された福田和子も、本人の手記をもとにフジテレビが02年にドラマ化、20%以上の視聴率となった。
「主役の本命には小栗旬の名前が挙がっていて、水嶋ヒロもどうかという案もあったそうです」(同ディレクター)
ただ、実現までには高いハードルがあるという。
「殺害されたリンゼイさんの遺族は手記の出版にも猛反対の姿勢を示していて、映像化の噂にも激怒していたというんです」(同)
前述の福田和子のドラマ制作に関わったフジテレビ関係者も「まず難しいのではないか」と話す。
「福田和子の場合は事件がかなり昔の話だったことが大きく、関係者の反対もなかった。でも、市橋被告の場合は記憶も新しく遺族感情も高いでしょう。何より市橋自身が起訴内容を一部否認し、争う姿勢を示してもいるのですから。さらに被害者が外国人となれば、国際問題への発展も懸念されます」
整形しながら全国津々浦々を逃亡、視聴率稼ぎに躍起なテレビ局にとっては垂涎の題材だろうが、現状でのドラマ化には人道的な疑問符がつくのは確かだ。
(文=鈴木雅久)
彼は悲劇のヒーローではない。
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