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危険なヤツらが大暴れ! 注目のバイオレンスムービーが劇場で三つ巴

coldfish_main.jpg(C)NIKKATSU

 この週末、最高に危険な連中がスクリーンで大暴れする! 『GANTZ』『RED レッド』『冷たい熱帯魚』という、三者三様にバイオレンスを描いた話題作が1月29日に揃って封切られ、劇場で三つ巴のバトルを繰り広げるのだ。

 まずは、現在も連載が続く奥浩哉の人気SFコミックを、嵐の二宮和也と松山ケンイチ主演で実写映画化した『GANTZ』(東宝配給)。共演に吉高由里子や山田孝之ら人気若手俳優が揃った2部作の前編で、後編は4月に公開が予定されている。

 幼なじみの玄野(二宮)と加藤(松山)は、地下鉄のホームから転落した酔っ払いを助けようとして電車にひかれてしまう。次の瞬間2人が目覚めた一室には、同じように「死んだはずの人々」が集められていた。彼らは、謎の黒い球体GANTZ(ガンツ)により、「異形の星人と戦い、殺す」というミッションを与えられる。不条理な世界で、生き残るための死闘が始まった。

 見慣れた日本の市街地や電車の車内などで展開する、最新CGやワイヤーアクションを駆使したバトルシーンが新鮮。黒光りするスタイリッシュなガンツスーツもカッコいい。恐怖や痛みまでもリアルに伝わってくる主要キャストの熱演は必見だ。

 一方、「若造は引っ込んでな!」とばかりに超危険なオヤジたちが暴走するのが、ハリウッド製のアクション超大作『RED レッド』(ディズニー配給)。ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンが豪華共演を果たし、『フライトプラン』のロベルト・シュベンケ監督がメガホンを取った。

 かつてCIAの工作員だったフランク(ウィリス)ら4人は、内部機密を知りすぎているという理由でCIAの暗殺対象者になってしまう。別々に引退生活を送っていた彼らだったが、生き残りをかけて伝説のチーム「RED」を再結成。アメリカを揺るがす巨大な陰謀に立ち向かっていく。

 グラフィックノベルが原作だけあって、ビジュアル的な斬新さとマンガチックなバカバカしさがミックスされたアクションシーンが目白押し。シニア世代の名優たちによるハジケっぷりが最高に笑える一本だ。

 以上2本が幅広い層にオススメできる娯楽作なのに対し、『冷たい熱帯魚』(日活配給、R18+)はある意味、観客を選ぶ作品。『紀子の食卓』『愛のむきだし』などで知られる鬼才・園子温監督が、実際に起きた猟奇殺人事件に着想を得て狂気と極限の愛を描いた問題作だ。

 小さな熱帯魚店を営む社本(吹越満)は、娘が起こした万引き事件をきっかけに、陽気で人当たりのいい同業者の村田(でんでん)と知り合う。社本に事業パートナーの話を持ちかけた村田には、恐ろしい裏の顔があった。社本は思いもよらぬ猟奇殺人事件に巻き込まれていく。

 過去に人の良い役を演じ続けてきたでんでんが、本作では常人の理解を超えた猟奇殺人鬼を怪演。共演の黒沢あすか、神楽坂恵も妖艶な魅力を放っている。容赦のない狂気と暴力の描写、衝撃のエンディングが、なぜか笑いと奇妙な爽快感ももたらしてくれる、まさに猛毒エンタテインメントだ。
(文=eiga.com編集スタッフ・高森郁哉)

「GANTZ」作品情報
<http://eiga.com/movie/54943/>

「RED レッド」作品情報
<http://eiga.com/movie/55798/>

「冷たい熱帯魚」作品情報
<http://eiga.com/movie/55654/>

GANTZ VISUAL BOOK

キャーキャー言わせてみたい。

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最終更新:2011/02/03 17:16
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