【アジアカップ現地レポ】街ごとすっぽり!? ドーハの巨大モールがすごすぎる
#サッカー #アジアカップ
アジアカップに参加中のサッカー日本代表の取材で、中東カタールのドーハ入り後、2週間が過ぎた。本日1月20日は大会開幕後、初めてのレストデー(休息日)。『地球の○き方』によれば”世界一退屈な街”とされるこの地で、いったい何をすればいいのか、頭を悩ませてしまった。
簡単に時間を潰せる場所と言えば、モールぐらいしかない。というわけで、メイン会場のハリファ・スタジアムに隣接したショッピングモールに行ってきた。
「Villaggio(ヴィラッジオ/イタリア語で「村」の意味)」という名だけあって、イタリアのヴェネチアをモチーフにしているという、このショッピングモール。まるで街ごとすっぽり建物に入れたような巨大さで、歩いても歩いても終わりが見えない。
天井に青空が描かれ、カフェやブティックが並ぶ様は、まるでお台場のビーナスフォートのようだが、すごいのは「Dior」、「GUCCI」、「PRADA」、「TOD’S」そして「Louis Vuitton」らも店を連ねるほか、アイスホッケーリンクに遊園地(ジェットコースターや空飛ぶ絨毯もある)、果ては(ヴェネチアには欠かせない)人工の運河にはゴンドラまでが用意されているのだ。
さすが、天然ガスの宝庫カタール。外は肌寒い(現在は冬)というのに、モール内は冷房がガンガンに効いているのだ。エコなんて無縁。この国は光熱費がタダなのである。
前回のコラムでも触れたが、そんなカタールに2022年にはサッカーのワールドカップがやってくる。開催は6月から7月にかけてと予定されているが、その時期、気温は日中45度くらいまで上がるわけである。
筆者も中東の夏を何度か経験しているが、猛暑のなかではわずか数分歩くだけでも汗だくになり、建物の外に一歩出ればサウナ状態である。
そんななかで、果たしてワールドカップは本当にできるのか、不安視されている。現実的には筆者も難しい部分があるように思う。しかし、すべてのスタジアムは空調設備(冷房)を導入し、適切な気温のなか、試合は運営されるという。
本当にそんなことが可能なのか、当初は半信半疑だった。それでも、このモールを見せられてしまうと、この国ならやり兼ねない、とも思えてきた。
スタジアムもパブリックビューイングもみんなモールの中だったり……。11年後がいまから待ち遠しくなってきた。
(取材・文=栗原正夫)
気分だけでも。
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