おバカな凸凹コンビがてんやわんや! 真冬の最強バディ・ムービー
#映画 #洋画
今週は、おバカでヤバい凸凹コンビが笑いと興奮と感動を与えてくれる、話題のバディ・ムービー新作をダブルでご紹介。1月22日に揃って公開される、痛快ヒーローアクションの『グリーン・ホーネット』と、爆笑ロードムービーの『デュー・デート 出産まであと5日! 史上最悪のアメリカ横断』の2本だ。
『グリーン・ホーネット』(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給、3D上映あり)は、60年代の米ドラマの映画化作品。ロサンゼルスの大手新聞経営者の父が急死し、パーティー三昧の放蕩息子ブリットは突然、莫大な遺産と社長職を引き継ぐことに。正義感に目覚めたブリットは、亡父の運転手カトーが発明と武術の天才だと知り、2人で”悪を装い、悪を刺す”という掟破りの覆面ペア「グリーン・ホーネット」を結成。ロスを牛耳る悪党たちに立ち向かっていく。
人気コメディ俳優のセス・ローゲン(『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』)が、従来のヒーロー像とは一線を画す、ユーモラスで人間味あふれる主人公を好演。ドラマ版で無名時代のブルース・リーが演じたカトー役を、演技に音楽とマルチに活躍する台湾のスター、ジェイ・チョウが演じている。主人公がお笑い系、助手が二枚目という組み合わせでの掛け合いや仲間割れも楽しい。
監督は、『エターナル・サンシャイン』『僕らのミライへ逆回転』など、ハートフルなストーリーテリングと、斬新なのに懐かしくて温かい映像が持ち味のミシェル・ゴンドリー。敵一味のスローモーションとカトーの超高速アクションを同期させた格闘シーンや、分割画面が立体化する3D映像など、新感覚の映像表現も見どころだ。
もう1本の『デュー・デート 出産まであと5日! 史上最悪のアメリカ横断』(ワーナー・ブラザース映画配給、R15+)は、生活も性格もまるで異なる赤の他人同士なのに、何の因果か一緒に長距離ドライブをする羽目になった男2人の珍道中を描くコメディ。
第一子誕生を5日後に控えたピーター(ロバート・ダウニー・Jr.)は、アトランタから妻が入院するロサンゼルスへ空路で向かうはずが、搭乗時のトラブルにより財布を盗まれ飛行機に乗れなくなる。空港でトラブルの元になった俳優志望の男イーサン(ザック・ガリフィアナキス)に誘われ、仕方なく車でロサンゼルスを目指すが――。
メガホンを取ったのは、前作の低予算コメディ『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が異例の特大ヒットとなり、日本でも劇場公開されて話題を呼んだトッド・フィリップス監督。前作のファンなら必見なのは言うまでもない。
エリート意識が鼻につくピーターと、天然なトラブルメーカーのイーサンが繰り広げるドタバタに、呆れつつも大笑いし、親子や人生のエピソードでホロリとして、いつの間にか2人に共感してしまうはず。寒さが身にしみるこの時期、「やっぱり仲間っていいよな」と温かな気持ちになれる映画を、ぜひ劇場でご覧いただきたい。
(文=eiga.com編集スタッフ・高森郁哉)
『デュー・デート 出産まであと5日! 史上最悪のアメリカ横断』作品情報
<http://eiga.com/movie/55399/>
『グリーン・ホーネット』作品情報
<http://eiga.com/movie/53837/>
ゴンドリーと言えば。
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