「決め手は信頼感!?」BOOMER、X-GUN……ボキャブラ勢に再ブレイクの兆し
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90年代に大ブームを巻き起こした『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)シリーズ。
爆笑問題、ネプチューン、くりぃむしちゅ~(当時は海砂利水魚)、土田晃之(元U-turn)など、現在も第一線で活動する芸人たちを多く輩出した一方で、その後、あまり目立った活動のないままの芸人たちも数多く存在する。
近年、デンジャラスのノッチがオバマ大統領のそっくりさん&恐妻家キャラで再ブレイクしたことは記憶に新しいが、再ブレイクを待つも埋もれてしまった「キャブラー」は数多い。そんななか、昨年秋から爆笑問題が司会する『雑学王』(テレビ朝日系)では「伸び悩み芸人枠」という回答者枠を設けていて、今のところ事実上の「ボキャブラ枠」となっている。同番組の新年スペシャルでは、「雑学芸人VS伸び悩み芸人」として、デンジャラス、BOOMER、X-GUN、古坂大魔王(元・底ぬけAIR-LINE)、金谷ヒデユキらがまとめて出演し、注目を集めた。また、今年に入ってから、同様の顔ぶれでのライブイベントも定期的に開催されるようにもなっている。
吉本の「天然素材」メンバーが、ナイナイのブレイク以後、雨上がり決死隊が続き、彼らの番組などで取り上げられるうちに宮川大輔、ほっしゃん、FUJIWARA、バッファロー吾郎と時間をかけて順々にブレイクしていったような現象が、ボキャブラ芸人にも起こってくるのだろうか。テレビ雑誌の記者は言う。
「『雑学王』効果で古坂大魔王の名前が検索急上昇ワードになったりするなど、確かに注目は集めてはいるのですが、今のところはまだ、爆問の周辺での現象なのかなというところですね。ただ、これで面白いと思ったスタッフたちが声をかけるということは十分考えられますので、2011年は何組かの再ブレイクはあるかもしれないですね」
では、そもそもなぜ今、ボキャブラ芸人なのだろうか。バラエティー番組の構成を手がける作家はこう言う。
「ボキャブラの昔の映像を流したりすると、けっこう視聴率がよかったりするんですよ。その一方で、ネタ番組が減ってきて新しい若手が出てこなくなっている中、キャスティングに新しさを考えたときのパターンのひとつではあると思うんです。比較的小さい事務所の人が多いのも使いやすい理由のひとつにはなりますね」
ベテランの安定感もまた、武器のひとつだ。
「若手よりもベテランの芸人に大変なことさせるほうが、やっぱり間とかも面白い。いじられた時の返し方なんかはさすがに若手より上だなと感じますね」
『雑学王』の場合、爆笑問題の友情的なキャスティングという側面もあったりするのだろうか。前出の作家は言う。
「キャスティングまでは意見を出していないでしょう。あくまでも番組主導で、新しい切り口として、爆笑問題さんのトークが面白くなるんじゃないかという試みかと思います。ただ、爆問さんは二人とも結構閉鎖的というか、人見知りな面もあるので、かつての仲間として気軽に話しやすい相手というのはありますよね」
他のバラエティーでもボキャブラ芸人同士の掛け合いや、つながりが出てくるようになったときが、本格的な再ブレイクが始まる時かもしれない。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
こんな時代もありました。
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