全米を震撼させたホラー映画「ネスト」
#映画 #洋画
正月休みボケが続くアナタに、目がさめるようなこわ~いホラー映画はいかがだろうか。
今回紹介するのは、1月22日より公開される『ネスト』。かつてない恐怖の連続で全米を恐怖のドン底におとしいれたスーパーナチュラル・ホラー映画だ。主演をつとめるのは、あのケビン・コスナー。ケビン・コスナーといえば、『ダンス・ウィズ・ウルブス』で監督としてアカデミー賞に輝き、『ボディガード』『守護神』のなどの大ヒット作に出演してきたハリウッドを代表する名優。甘いマスクと渋~い演技で、世の女性のハートを鷲掴みにしてきた彼が、デビュー30周年を記念して、初のホラー映画に挑戦するというから驚きだ。
物語は、妻と離婚したばかりの小説家のジョン(ケビン・コスナー)が、思春期の娘ルイーサ(イバナ・バケロ)と7歳の息子サム(ガトリン・グリフィス)を連れ、サウス・カロライナの人里離れた一軒家に引っ越してくるところから始まる。自然に囲まれたその家で新たな生活を始めようとする3人。だが、その夜から、一家得体の知れない恐怖に見舞われることになる。
夜な夜な聞こえてくる物音と囁き声、そして闇に潜む怪しい気配、さらには家中に残された泥だらけの足跡……。やがて、ルイーサは夜になると家を抜け出し、近くにある古墳のような塚に向かい、泥だらけになって帰ってくるようになる。しかし、その丘は、”マウンド・ウォーカー”と呼ばれる太古から地中で生き続ける呪われた種族の巣窟(ネスト)だった。種の保存のため、新たなる女王を探し続ける彼らは、ルイーサを闇の世界へと引きずりこんだのだ。その事実を知ったジョンは、奪われた娘を奪還するため、彼らの巣窟へと向かう。果たしてジョンは、娘を無事に連れ戻すことができるのか――。
この作品で注目すべきは、やはり何といっても主演のケビン・コスナーその人だろう。娘を守ろうとする父親の姿は、存在感バツグン。とはいえ、子育てに苦悩したり、正体不明の敵に激しい恐怖の色を浮かべるなど、人間らしい表情を浮かべるケビンはこれまでの正義感一辺倒の演技とはまた違った姿を見せ、新鮮だ。
Reserved.
そして、古典的ともいえる手法で観客を恐怖のどん底の陥れるのも、この映画の見所でもあるだろう。前半では、一家を狙う敵の姿は一切明かされず、ただ暗闇や家の外から聴こえてくる微かな物音やうめき声のみでその存在が描写される。そこには、凝った映像表現などは何もない。だが、物音や気配のみというシンプルな表現方法が、かえってリアリティをもって観る者の恐怖をかき立てる。真夜中に自宅に居るとき、どこからか微かな物音が聴こえてきて恐怖で眠れなくなった――そんな誰しもが一度は経験したでことがあるだろう恐怖心を見事に利用して、物語はぐいぐいと進む。3Dだ何だと映像技術の躍進ばかりに力を入れる業界にとって、この古典的でシンプルな手法は、逆に目新しく感じることだろう。
なお、クライマックスには想像もしなかった衝撃のシーンが待っているので、最後の最後まで目を離さないでほしい。
『ネスト』は、2011年1月22日(土)池袋テアトルダイヤほかロードショー。
●『ネスト』
http://www.facebook.com/nestmoviejp
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