トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 【アジアカップ現地レポ】イスラム文化体験! ”水タバコ”でサッカー観戦

【アジアカップ現地レポ】イスラム文化体験! ”水タバコ”でサッカー観戦

asiancup01.jpgディスダーシャにシーシャという、いかにもイスラム・スタイルで
試合を見つめる地元のカタール人。

 アジアカップに参加中のサッカー日本代表の取材で、中東カタールのドーハに来ている。

 注目のザック・ジャパンは周知のとおり、初戦(1月9日)で格下のヨルダンを相手に、敗戦寸前のところまで追い詰められたが、なんとか土壇場のゴールで引き分けに持ち込み、第2戦以降に決勝トーナメント進出の望みをつないだ。

 とはいえ、ここでは試合の経過は置いておいて、現地ならではの情報をご紹介したい。  

 イスラムの国、カタールではもちろん飲酒は禁止されているから、外国人と言えども高級ホテルか高級レストランへ行かなければ、ビールでさえ口にすることはできない。日本では毎日の晩酌を欠かさない筆者だが、現地入りから5日、いまのところ一切アルコールを口にできていない。

 では、この国の大人たちは酒も飲まずにどのように”長い夜”を過ごしているのだろうか。12日は地元カタールの試合が組まれていたが、急遽キャンセルし、街で見つけたスポーツバーに出掛けてみた。

 店に入ると、(まったくスポーツに似つかわしくない)ディスダーシャという白い民族衣装を着た野郎がゆったりとソファーに腰かけ、何やらプカプカと煙をふかしながら、テレビの試合にかぶりついていた。席に付き、カフェラテを注文すると、定員が「シーシャ(Shisha)はどうかと訊ねてきた」。シーシャ? どうやらこれがプカプカふかす”水タバコ”らしい。値段は25リアル(約700円)で、ストロベリーやマンゴー、アップル、ミントなどの香りがあるという。

 注文すると、すぐに高さ1メートル近くもある、ボトルに長いトングの付いた物体が運ばれてきた。上部にはアルミホイルの皿があり、そのうえに火の付いた炭を乗せ、セッティングしてくれた。

 見よう見まねでふかしてみる。通常のタバコに比べるとマイルドで香りも楽しめるではないか。アラブ人に言わせれば、男女ともに大好きで、社交の場に”水タバコ”は欠かせないという。

 それにしても、この出で立ちでチャンスやピンチになると声を上げて、大きなアクションを起こすから面白い。彼らにしてみれば、酒の代わりということか。2時間近くやっていると筆者も少し頭がクラクラしてきたので、退散することに。何か悪いモノでも入っていたのだろうか。

 スタジアムからバーでのテレビ観戦に切り替えたものの、そこはなかなかの盛り上がりを見せていた。異文化に触れるという意味では、記者席での取材以上に収穫があったと言えるかもしれない。
(取材・文=栗原正夫)

コーラン 上

読んでみるか。

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】
【WC2010】現地レポ 値下がり激しいW杯グッズ 気になるヴヴゼラの行方は?
【WC2010】モーテルには拳銃を持った警備員と女のあえぎ声……サッカーシティの夜
【WC2010】現地レポ 象が迫ってくる! 南アはダウンタウンもサファリもスリル満点!?

最終更新:2011/01/14 15:00
ページ上部へ戻る

配給映画