時代遅れのヒーローでも構わない!? 開き直ったキムタクが背負う”SMAP”の重み
#ジャニーズ #SMAP #木村拓哉 #裏チャンネル
2010年に活躍したジャニーズと言えば、疑いなく嵐だ。だが、そんなユルイ嵐の真逆をいく”ちょっと前のヒーロー”木村拓哉の変化にも注目したい。
「トマト生活」の年明けから、常に攻め続けた木村拓哉。しかも、古くは「SMAPのドラマ班」なんて言い方もあった男前筆頭のキムタク、今年の挑戦は、なぜかバラエティーである。最近は『SMAP×SMAP』~「芸能界 ジャッキー・チェン王決定戦」「ワンピース王決定戦」(フジテレビ系)などで積極的に笑いを取りにいっている。さらに、総決算に思えたのが、12月6日放送分『もしものシミュレーションバラエティーお試しかっ! 2時間スペシャル 』~「帰れま10(シダックス)」(テレビ朝日系)へのフル参戦だった。
収録1時間前に現場入りし、開始時間から10分遅れてダラダラくるメンバーに喝を入れるキムタク。
「『おはようございます』じゃねぇじゃん、遅えじゃん! いつもそういう感じなんですか」
この威圧感と迫力、”ザ・キムタク”である。まるで本人がキムタクパロディーを演じているようにすら見える。だが、一皮むけたキムタクは、そこで終わらない。
「いつも帰れま10、見ていただいてるんですか?」とトシに聞かれると、「見てません」と即否定しつつ、「っていうか、回転寿司(の回)時間かけすぎ!」ときっちり勉強してきたアピールで笑いを取る。
それにしてもスゴイのは、この人の全方位への気配りである。
・いももち→「これってさあ、お二人の出身地のご当地(メニュー)じゃない?」→タカアンドトシに
・「ピザは種類が多いから、票が割れる=ピザ割れが起こる」(オリラジ中田)のコメントを受け、すかさず「”ピザ割れ”はあっても、”揚げ割れ”(揚げ物で票が割れる)はない!」と断言→中田は「オレの(表現)使ってくれてる……」と感動
・メガポテト→「このメガポテト、テレ朝の社食でもやってほしい。女の子とか絶対喜ぶでしょ。ミュージックステーションに来たAKB48とか」→ポテトを誉めてシダックスをヨイショ&同局の別番組もPR
『SMAP×SMAP』のビストロスマップなど、大御所タレントが来るときのヨイショぶりが目に余ることはときどきあるが、目上にばかり気を遣うわけではなく、ポテトにもいももちにも敬意を払うとは!
さらに、映画宣伝で来た『SPACE BATTLESHIPヤマト』共演者たちが帰った後、「ヤマトのみんないてくれてうれしかったけど、『帰れま10』メンバー落ち着くね」と呟き、最後に「『帰れま10』、クセになるね。でも、今回のこのメンツじゃなきゃヤダ」と発言した後、「ここ(オードリーのこと)はまあ、ブラックマヨネーズでもいいけど」とオチまでつけていた。ここまでサービスされてしまったら、芸人たちはもう完全にキムタクの虜だろう。
それにしても、改めて思うのは、なぜキムタク人気が凋落したのかということ。
2008年には「抱かれたい男ランキング15年連続1位」を成し遂げているが、その結果を疑問視する声は少なくない。また、アーティスト志向が強い歌唱法や振る舞い、「っちょ待てよ」的な”ザ・キムタク演技=何をやっても同じ”についての批判もあった。
加えて、いまの世の中には「仲良しチーム」感、「ぐだぐだ」感、「自然体」が魅力の嵐がハマッたということは大きいだろう。
だが、ジャニーズに詳しいある編集者は言う。
「嵐は本当に仲良しで、ピンで仕事するときも嵐を忘れないですよね。ライバル感も薄く、お互いの仕事もよく見ています。良くも悪くも、5人揃ったときのユルさが嵐です。でも、SMAPはプロフェッショナル。仲良しじゃないけどチーム感はあって、それぞれピンで仕事をしつつ、ライバル意識も強い。だからこそ、SMAPに戻ったとき、5人そろったときの”ホームでの緊張感”があるんです」
SMAPを背負うキムタクには、まるで常勝チームが初めて「追う立場」になったような気迫が感じられる。開き直って挑戦する姿は、時代遅れのヒーロー像かもしれない。でも、初めてキムタクをちょっと好きになった。
(「サイゾー裏チャンネル」より)
いつまでもそのままで。
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