トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 本当に人気あるの? テレビ界を席巻する「マツコ的」なる者たち

本当に人気あるの? テレビ界を席巻する「マツコ的」なる者たち

mittsu.jpgミッツ・マングローブ公式HPより

 今年大ブレイクした、マツコ・デラックス。だが、最近、吉本の芸人・北条ふとしがマツコ・デラックスのマネをする「マツコ芸人」として『リンカーン』(11月16日放送分/TBS系)や『嵐にしやがれ』(11月27日放送分/日本テレビ系)などに出演したり、女装家のミッツ・マングローブがあちこちの番組に出演したりと、テレビにはどうも「マツコ的」な人の露出が増えている気がする。

 特に、徳光和夫の甥のミッツ・マングローブは、”マツコの友達”みたいなかたちで紹介される以外は、かつてはTOKYO MXでしか見たことがなかったのに、このところ引っ張りだこの人気だ。

 「人気」と書いたが、正直、本当に「人気」なのかどうかはよく分からない。

 というのも、この人、女装家なのが「マツコ的」というだけであって、実際に面白いのは「ミッツ・マングローブ」という妙な名前と、「従兄弟の徳光正行の結婚式に出席した際、親族にもかかわらず、親族席ではなくマツコと同じテーブルに座らされた」というエピソードがあることぐらい。

 いったいなぜ売れているのか。あるバラエティー関係の放送作家は言う。

「ミッツ・マングローブは、何を持ってるわけでも何ができるわけでもないですが、最近のバラエティー番組では、『新しい人が出るとバラエティー番組を一通りまわる』という法則があるため、かつてJOYや小森純がそうだったように、いまはミッツ・マングローブがその一通りまわるところにいるんだと思います」

 タレントにとっては「2周目に呼ばれるかどうか」が重要で、そこにビクビクしている人も多いのだそう。

「バラエティーに出まくってるのは、やっぱり徳光さんの甥ということが大きいですね。それと、いまはマツコ・デラックスというブランドが強いので、マツコと似たような人を探す流れはあります。たとえば、ミッツがいきなり出てきても、視聴者は『誰?』となってしまいますが、マツコの大ブレイクによって、世間や視聴者側に『マツコと似たような人=面白い』という受け入れ態勢がすでにできているんですよ」

 実は今回に限らず、一発ギャグブーム、ショートネタブームなどのときも、やはり「似たような人を受け入れる」という態勢ができて、同じような現象が起こっていたという。

「また、不況のときには、ズバッと言ってくれる人が面白くなりやすく、占い師などが流行ったり、オネエ系が人気になりやすいという下地もありますね」

 ところで、ミッツの場合、その下地があるからこそ、「あれ? ズバッと言いそうで言わない……」と拍子抜けする部分も大きいのだが……。

「そうなんです。フツーの感覚のフツーのことしか言わない人なんですよね」

 これは、最近のバラエティー番組の作り方が固まってきているせいもあるのでは? という指摘だった。

「最近は、ゲストを7~8人、あるいはそれ以上呼んで、その中でトークをまわすスタイルが多いですが、その中には『トークをまわせる芸人』『アイドル』『大御所』などのポジションがあり、他のポジションの1つとして、画面上の新しさ、”彩り”として、見た目から入れやすいということもあると思います」

 ズバッと言いそうで言わない、”彩り”効果的なミッツ・マングローブ。実際に味わう人は少ないけど、けっこう添えられてくるパセリみたいな存在ってこと!? でも、パセリは栄養豊富だけど……。

 「マツコ的」だけでどこまでいくのか、今後に注目したい。
(「サイゾー裏チャンネル」より)

デラックスなマスク!マツコデラックスになりきりマスク

強烈。

amazon_associate_logo.jpg

【関連記事】
マツコ・デラックス版”一人ごっつ”!? フジテレビ『マツコの部屋』が気になる件
岡村復活の『めちゃイケ』にTBSもバラエティーで対抗 どうなる「土8」新時代
女性たちから熱い支持!? 「ラブ注入♪」楽しんごがブレイク寸前

最終更新:2010/12/07 13:15
ページ上部へ戻る

配給映画