本当に人気あるの? テレビ界を席巻する「マツコ的」なる者たち
#テレビ #裏チャンネル
今年大ブレイクした、マツコ・デラックス。だが、最近、吉本の芸人・北条ふとしがマツコ・デラックスのマネをする「マツコ芸人」として『リンカーン』(11月16日放送分/TBS系)や『嵐にしやがれ』(11月27日放送分/日本テレビ系)などに出演したり、女装家のミッツ・マングローブがあちこちの番組に出演したりと、テレビにはどうも「マツコ的」な人の露出が増えている気がする。
特に、徳光和夫の甥のミッツ・マングローブは、”マツコの友達”みたいなかたちで紹介される以外は、かつてはTOKYO MXでしか見たことがなかったのに、このところ引っ張りだこの人気だ。
「人気」と書いたが、正直、本当に「人気」なのかどうかはよく分からない。
というのも、この人、女装家なのが「マツコ的」というだけであって、実際に面白いのは「ミッツ・マングローブ」という妙な名前と、「従兄弟の徳光正行の結婚式に出席した際、親族にもかかわらず、親族席ではなくマツコと同じテーブルに座らされた」というエピソードがあることぐらい。
いったいなぜ売れているのか。あるバラエティー関係の放送作家は言う。
「ミッツ・マングローブは、何を持ってるわけでも何ができるわけでもないですが、最近のバラエティー番組では、『新しい人が出るとバラエティー番組を一通りまわる』という法則があるため、かつてJOYや小森純がそうだったように、いまはミッツ・マングローブがその一通りまわるところにいるんだと思います」
タレントにとっては「2周目に呼ばれるかどうか」が重要で、そこにビクビクしている人も多いのだそう。
「バラエティーに出まくってるのは、やっぱり徳光さんの甥ということが大きいですね。それと、いまはマツコ・デラックスというブランドが強いので、マツコと似たような人を探す流れはあります。たとえば、ミッツがいきなり出てきても、視聴者は『誰?』となってしまいますが、マツコの大ブレイクによって、世間や視聴者側に『マツコと似たような人=面白い』という受け入れ態勢がすでにできているんですよ」
実は今回に限らず、一発ギャグブーム、ショートネタブームなどのときも、やはり「似たような人を受け入れる」という態勢ができて、同じような現象が起こっていたという。
「また、不況のときには、ズバッと言ってくれる人が面白くなりやすく、占い師などが流行ったり、オネエ系が人気になりやすいという下地もありますね」
ところで、ミッツの場合、その下地があるからこそ、「あれ? ズバッと言いそうで言わない……」と拍子抜けする部分も大きいのだが……。
「そうなんです。フツーの感覚のフツーのことしか言わない人なんですよね」
これは、最近のバラエティー番組の作り方が固まってきているせいもあるのでは? という指摘だった。
「最近は、ゲストを7~8人、あるいはそれ以上呼んで、その中でトークをまわすスタイルが多いですが、その中には『トークをまわせる芸人』『アイドル』『大御所』などのポジションがあり、他のポジションの1つとして、画面上の新しさ、”彩り”として、見た目から入れやすいということもあると思います」
ズバッと言いそうで言わない、”彩り”効果的なミッツ・マングローブ。実際に味わう人は少ないけど、けっこう添えられてくるパセリみたいな存在ってこと!? でも、パセリは栄養豊富だけど……。
「マツコ的」だけでどこまでいくのか、今後に注目したい。
(「サイゾー裏チャンネル」より)
強烈。
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