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町山智浩、松嶋尚美が推す! タブー知らずの”日本未公開”ドキュメンタリー映画

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 11月12日、日本未公開の映画を紹介するTOKYO MXの人気番組『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』がイベントを開催した。同番組では、「松嶋×町山 未公開映画祭」と題して、11月17日から同番組で紹介された未公開映画が期間限定でVOD(ビデオ・オン・デマンド)にて配信中だが、そこで、番組のナビゲーターであり、月刊「サイゾー」で「映画でわかる アメリカがわかる」を連載中の映画評論家・町山智浩と、番組MCを務めるオセロ・松嶋尚美の両名に未公開映画の魅力を聞いてみた!

 「未公開映画祭」でVOD配信されるのは、これまで番組で紹介してきた映画から選りすぐった39本。その中で、町山氏がオススメの作品は、キリスト教福音宣教会のフィッシャー女史が主催する子どものサマーキャンプを追った『ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~』だ。

「子どもたちが宣教師の”教え”に感化されていき、中絶反対を叫んだり、キリスト教を推進したブッシュの立て看板を真剣に拝んでたり……。とにかく異常なんだけど、このキリスト教原原理主義者たちはアメリカ人口の多くを占めていて、選挙や政治に大きな影響を与えているという現実がある。キリスト教原理主義の実態から、アメリカのリアルな社会事情を描き出しています」(町山氏)

 松嶋氏は、クレジットカードをテーマにした『マックスト・アウト~カード地獄USA~』を推す。

「カード会社のひどいビジネス手法や、それで払いきれないほどの負債を抱える人を扱ってるんやけど、絶望的な状況の負債者は映画にあまり登場せえへん。なぜかと言えば、死んじゃってるから。日本でもカードが浸透していて、身近なだけに怖かった」(松嶋氏)

 ほかにも、30日間マリファナを吸い続けたらどうなるかを試した『スーパー・ハイ・ミー~30日間吸いまくり人体実験~』、ゲイを弾圧する政治家のなかにゲイが存在することを暴いた『クローゼット~ゲイ叩き政治家のゲイを暴け!~』など、配信される映画は日本のドキュメンタリー作品ではタブー視されているテーマが顕著だ。

「日本のドキュメンタリーは問題が起こることに過敏すぎるが、アメリカは言い訳みたいなものをつけません。ナレーションなんかでフォローせず、ただありのままを画で見せていく。撮影サイドの主観を交えない分だけ、リアリティーが増します」(町山氏)

 このリアリティーは、ときに既存の概念を吹き飛ばしてしまうという。

「実際、これまで番組で未公開映画を見てきて、アメリカに対する『おしゃれ』とか『カッコイイ』というイメージは変わった。昔はアメリカ人と話すときに緊張したけど、いまは全然平気やもん(笑)」(松嶋氏)

 我々の価値観すら変えてしまう衝撃的な未公開映画の数々。日本のありきたりなドキュメンタリーに飽きた向きは、必視です!

●『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』
映画評論家の町山智浩がセレクトした日本未公開の映画を、MCを担当するオセロ・松嶋尚美とともに紹介。出演は、町山智浩、オセロ・松嶋尚美。毎週金曜日23:30~24:30(TOKYO MX)放送中。番組HP<http://www.mxtv.co.jp/matsumachi/>

●「松嶋×町山 未公開映画際」
番組で紹介したドキュメンタリー作品から39本を厳選して、11月17日(水)から期間限定でVOD配信。料金は「72時間(2泊3日)/1作品500円」。公式HP <http://www.mikoukai.net/>。

松嶋×町山 未公開映画を観る本

見たい!

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最終更新:2010/12/06 10:51
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