「サンミュージックは聞いてなかった!?」酒井法子の告白本出版で関係者間に亀裂
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昨年11月に覚醒剤取締法違反で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けた元女優の酒井法子が、12月3日に初の自叙伝『贖罪』(朝日新聞出版)を出版するという。これに連動して、テレビ出演まで果たし、本格的な復帰もあるのではないかと注目されている。
事件後、酒井を解雇したサンミュージックは、「酒井の芸能界復帰については全面的に協力する」と言ってきたが、今回の出版についてはまったく関知していなかった。サンミュージックの上層部は、以前からあった告白本出版情報も、単なる噂と考えていた。現在、酒井の面倒を見ている富永保雄会長からも「出版する」という連絡がなかったことから、今回の出版の事実を知らされショックを受け、富永会長との信頼関係にも亀裂が生じ始めているようだ。
「今、告白本を出版するのは好ましくない。法子にとっても、復帰の障害になりかねない。富永会長を信頼していただけに残念です」(サンミュージック幹部)
2009年8月、元夫の高相祐一が覚醒剤取締法違反の現行犯で逮捕されると、その場に駆けつけていた酒井は現場から逃走。彼女が警察に出頭するまでの空白の6日間に、酒井の後見人として浮上したのが、元大物弁護士ら三兄弟だった。そのうちの解体工事会社会長を務める二男の富永保雄氏が、酒井の継母と以前から親しい関係にあったことから、マスコミなどの窓口になっていた。今年3月には、富永会長が所有する下町のマンションに酒井親子を引っ越しさせて、生活の面倒まで見ている。そんな富永会長の元に、酒井の告白本の出版オファーが殺到。富永会長が選んだのは朝日新聞グループの朝日新聞出版だった。富永会長は「とりあえず、法子も何もしないでいるわけにいかないだろう」と出版を決めたようだ。
当初、子どもの将来と芸能界復帰のことを考えて、高相のことや、肝心の覚醒剤のことについては触れないという条件が付けられたとの情報も流れたが、『贖罪』では酒井が薬物使用に至った経緯が赤裸々に綴られているという。だが、今週発売された「週刊朝日」(同)で紹介された同書の内容を見た者からは、薬物使用の責任を高相に転嫁しているとの厳しい批判も出ている。
出版の情報と連動して、酒井のテレビ出演の情報も飛び交った。日本テレビ系の『金曜スーパープライム』、TBS系の『中居正広の金スマ』といった番組名が具体的に挙がり、酒井の根強いファンがいる中国の食品関連企業からCMの出演オファーがあったという情報も流れた。しかし、サンミュージックには一切テレビ局からの連絡やCMのオファーはなかったようで、これらの報道は寝耳に水だったようだ。「もし、そういう話があるなら、富永会長は義理堅い人だから、彼から話があるはず。現在のところ、何もありません」とサンミュージック関係者は語っていた。ところが、こうした認識も、今回の出版を受けて是正しないといけないようだ。
前出のサンミュージック幹部は「復帰にあたっては、事件で迷惑をかけた方々や日本音楽事業者協会にも謝罪し、了解してもらわなければならない。そうした根回しには時間がかかる。それがこの業界でやっていくためのルールです。それを今回、いきなり告白本を出版したことで一から出直し。富永会長も法子も芸能界を甘く見すぎてますよ」と落胆する。
筆者はこれまでの関係者への取材を通して、復帰は執行猶予明け前という感触を掴んでいた。サンミュージックの幹部は「復帰は中国という情報も流れてますが、酒井はファンのみならず、芸能界にも迷惑をかけたんですから、日本で復帰します。ただ、それまでにはあと1年はかかると思います」と断言していた。
また、告白本『贖罪』に対する読者の反応も、復帰の時期を大きく左右するだろう。同書から、酒井の反省と謝罪の気持ちが、どれだけ読者に伝わるかどうかが重要だ。さらに性急すぎた告白本の出版で、サンミュージックと酒井の後見人である富永会長との間に亀裂が生じ、復帰の足かせにならないことを祈るだけだ。
(文=本多圭)
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