岡村復活の『めちゃイケ』にTBSもバラエティーで対抗 どうなる「土8」新時代
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ナイナイ岡村奇跡の復活で大きな反響を集めた11月27日の『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)。主軸を欠いたままの放送が続き、今後の展開なども懸念されていたが、新メンバーオーディションなどの話題づくりの効果もあってか、視聴率もおおむね10%台半ばをキープ、27日の放送では18.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という高い視聴率を獲得した。バラエティー番組の構成を手がける作家は言う。
「岡村さんいない時期にも視聴率をキープできていたのは、やっぱり何があっても見るという固定客が『めちゃイケ』にはきっちりいるということなんです」
岡村不在の間も固定層が見続けたのは、「そのピンチをどういじっていくんだろうということも見たかったからだと思います。そこで、もしヘンな感じになっちゃった瞬間、『岡村が戻ってくるまで他の番組見よう』となってしまう可能性は高かった。そういう意味では新メンバーや新企画のボロが出る前というか、ベストなタイミングだったと思います」
『8時だョ! 全員集合』(TBS系)や『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)のころから、土曜8時のテレビの激戦の歴史は長い。現在は『めちゃイケ』と日テレの『世界一受けたい授業』が好調ではあるが、一時TBSがこの枠でドラマをスタート、『ROOKIES』やキムタクの『MR.BRAIN』、『ブラッディ・マンデイ』などヒット作が続き、高視聴率を獲得していた時期もあった。あるテレビ関係者が言う。
「このころの『めちゃイケ』は、さすがに若干新味に欠ける時期だったのか、とくに『ROOKIES』にはだいぶ若い層を削られていた気がします。『土8はめちゃイケ』なんていうキャッチフレーズをわざわざ連呼していましたし」
そんな中、TBSは8時台にドラマからバラエティーを復活させる。ネプチューンをメインに据え、鳴りもの入りでスタートさせた新番組『奇跡ゲッター ブットバース』は、11月20日の初回2時間スペシャルが8.2%と低い視聴率でのスタートとなってしまった。前出の作家が言う。
「”奇跡”をテーマに、何かにチャレンジするというのには、目新しさや斬新さが全然感じられなかったんじゃないでしょうか。新しい層か若い人が見たくなる何かを持ってないと、なかなかチャンネルを合わせてもらえない。そうでないと、特番やスポーツ中継で普段見ている番組がやってないときなんかに、見たいのがないときに見る番組でしかなくなってしまいます」
とはいえ、『ネプリーグ』(フジテレビ系)や『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)、『しゃべくり007』(日本テレビ系)など、ネプチューンが出演する番組には人気番組が多い印象があるのだが、
「確かにネプチューンの好感度は高いです。一部で嫌われている仲間内での笑いみたいなものもやりませんし、それこそ子どもからお年寄りまで、一般的な受けはすごくいいんです」(前出作家)
しかし、好感度だけでは新番組の数字を獲得できなかったりもする。
「あまり色がついていないというか、何にでも対応できるだけに番組企画によるところがありますね。『ネプリーグ』人気が出るようになったのは現在のクイズ中心のスタイルになってからですし、ネプチューンの番組が当たりばかりというわけではないんです」
いっぽうテレ朝はといえば『ガリレオ脳研』というクイズ系の番組を放送しているが、常に視聴率はヒトケタ。20日の放送では4.8%という最低視聴率ということになってしまった。
岡村復活で新体制でスタートする『めちゃイケ』だが、新メンバーとどうからんでいくかによって今後の人気も左右されるのではないかという声もある。岡村へのプレッシャーも大きいような気がするが、「それに関しては、翌週がFNS歌謡祭になってたり、ちょうど年末年始の特番の時期で通常放送が飛び飛びになるのもまた、新メンバーが慣れていくペースなども含めて時期的によかったと思いますね」(前出テレビ関係者)
TBSもまた、この期間に体制を整えていきたいところだが、
「そこは逆に、特番が挟まれることで、定着させることが難しくなっていくこともあるかもしれませんが」(同関係者)
2011年の土8、どうなっていくか。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)
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