みひろとは破局!? 還暦の星・志村けんがまたまた「フライデー」されちゃった!
#雑誌 #出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
●第69回(11月16日~11月22日発売号より)
第1位
「『ナベツネ主筆』と『氏家日テレ会長』を大批判した日テレの元政治部長」(「週刊新潮」11月25日号)
第2位
「『遺言』杉原輝雄」(「週刊ポスト」11月26日・12月3日号)
第3位
「志村けん『29歳美女と手つなぎデート&お泊まり愛』」(「フライデー」12月3日号)
六本木・麻布十番。鉄板焼き。若い美女。これが志村けんの夜の定番である。
「フライデー」にも書いてあるが、私も何度か同じ鉄板焼き屋で志村のデート現場に遭遇している。
どこからでも志村だと分かる甲高い声と後頭部を彼は隠そうとせず、美女との会話を楽しんでいる自然体デートは、周囲の者までホンワカ幸せにする。
今回またまた「フライデー」された美女は、九州にある有名美容室でマネジャーをしているMさん29歳。
10月末のある夜、志村がヘビーユースする麻布十番の鉄板焼き屋。数人で10時間にも及ぶ呑み会がお開きになった後、美女が志村を支えるように店から出てきて、店員に挨拶し、2人だけで運転手付きのキャデラックに乗り込んだのである。そして志村の自宅でお泊まり。
次の日は、行きつけの中華屋で2人だけで食事。店を出て、十番の路地裏を指を絡ませながら歩く2人。
その日は0時前に2人でご帰還。そしてその次の日も、その週5回目になる馴染みの鉄板焼き屋で、Mさんの知人らしき女性と3人。5時間半笑いっぱなしの宴を終えて、再び2人はキャデラックに乗り込んだという。
還暦の星・志村は某誌で、結婚についてこう語っているという。
<やっぱり結婚はしたいよね。夜は人恋しいだろ。酔っぱらって帰って……この前なんか、玄関で寝てたんだぞ。起こしてくれたのは犬だぞ! 寂しいだろ?>
お笑い界の至宝・志村けんには、夜毎の若い女性たちとのお遊びも「芸の肥やし」なのかもしれない。だとしたら、結婚という選択は彼にはないかもしれない。疲れるだろうにと思うのは、大きなお世話か。
今号の「フライデー」には「スクープ直撃!押尾学激白」も載っている。保釈以来42日目に初めて口を開いた「ひきこもり」男のひと言は、「マスコミはウソばかり書くでしょ」だそうだ。こちらも写真誌ならではの好スクープ。
第2位は、がんと闘い続けてゴルフをしてきた杉原輝雄プロ(73歳)が、この夏にリンパから肺への転移が確認され、病床から胸中を明かした「ポスト」の記事。
かつて”マムシ”と呼ばれ、ジャンボ尾崎らと闘い、通算63勝をあげたゴルフ界のドンは、1997年に前立腺がんが発覚し、08年にはリンパ節に転移したが、プレーに影響が及ぶのを避けて手術をせずに現役を続けてきたのだ。
しかし今回ばかりはそうもいかず、鹿児島の病院でノドの放射線治療を行ったが、地獄だったそうだ。
食べることが趣味だった男が食べる意欲をなくし、体重も50kgを切って、がんと闘う気力をなくしてしまったと語るのが切ない。
リンパに転移したときも放射線治療をしたのだが、ゴルフに響きそうなので途中で止めたという。
「それをしなかったから今回のような状況に追い込まれたんでしょう。自業自得かもしれんな。でも、治療方針はすべて自分で決めてきたことやから。”先の寿命”より”今のゴルフ”を優先してきた」(杉原)
ゴルフを始めた動機は、「面白いからだが、それではアマチュアと一緒。プロなら”グリーンにカネが落ちている”ぐらいの気持ちで臨まなあかん。だからこそ真剣勝負になって、お客も盛り上がる」と話す。
「だけど最近のゴルフ界は、どうもプレーが冷めてみえるね。調子が悪いと、どの選手も潔く諦めてしまうとでもいえばええんかな。カネ稼ぐためには、少しでも順位をあげなあかんのに」(杉原)
今のゴルフ界が石川遼のような若い選手頼みになっていることにも苦言を呈している。
「彼にしてもまだまだ発展途上や。飛ばすことに執着しすぎているのかトップからの切り返しが早い。もう少しスイングにゆとりがあったほうがええな」(杉原)
プロ野球から転身してきたジャンボ尾崎は、ゴルフ界の黒船だった。彼には絶対負けたくないと、トーナメント全体が底上げされ、みんな殺気立っていたという。石川にもジャンボのように、毎週優勝を狙えるプレーヤーになれという。
彼は、60歳を過ぎた頃から死ぬ準備はできていたと語っている。命よりもゴルフを選んだ生き方に、家族が黙っていてくれたことへの感謝や、ライバルや裏方さん、ファンへの感謝の言葉で終わっている。
先週の「ダンロップフェニックス」では、久しぶりにジャンボ尾崎が上位に顔を出し、テレビでプレーを見ることができた。杉原の「遺言」にあるように、ジャンボはまだ60代前半だ。もうひと花咲かせて、石川と競ってもらいたいものだ。
第1位は、久しぶりにマスコミもの。読売グループ、中でも日本テレビが激しく揺れている。定期昇給が廃止される新賃金制度に対してストライキが起こったが、その不満が噴き出し、局アナが大量流失しているのだ。
年内で退社するのは「コンドーム写真」が流失した夏目三久アナ(26)、来年3月で退社するのは、日テレのエースといわれる羽鳥慎一アナ(39)、退社が噂されているのは宮崎宣子アナ(31)と、非常事態と言ってもいいようだ。
新聞・テレビ批判は出版社系週刊誌の重要な役割だが、新潮が『メディア権力の研究』(「研究所年報」[駒大マス・コミュニケーション研究所]発行・第28号)という論文で、読売新聞の渡辺恒雄氏と日本テレビの氏家齊一郎氏を批判した元日テレの政治部長について書いている。
この御仁、88年に起きたリクルート事件で、リクルートコスモス社長室長が、楢崎弥之助代議士に500万円を渡そうとした場面を隠し撮りして話題になった菱山郁朗氏、66歳。
菱山氏は「リクルートの贈収賄ビデオ取材報道を嫌悪の感情を込めて見つめていた人物がいた」として、それが中曽根前首相(当時)と極めて親しい関係にある副社長で主筆の渡辺氏(同)だったと書いている。
読売社長が日テレの社長と専務を呼びつけ、〈同席した渡辺がここでも『余計なことをしてくれたもんだな。やり過ぎだよ。あんことをやるとは。いったいどういう社員教育をしているんだ、君んとこは?』とすごんだ。そして『検察がしゃしゃり出てきたら中曽根の周辺まで追及の手が伸び、中曽根の立場が危うくなるではないか』とまで言った〉と記している。
また氏家氏は、人事はトップの専権事項だといって憚らなかった。社長候補だった専務を地方局に飛ばしたり、個人的関係を報道された副社長時代の元女性秘書を局長に抜擢したりした。
やがて彼女は「人事にもモノを言うようになっていく。彼女と衝突した人物はいかに仕事が出来てもことごとく排除された」(菱山氏)
菱山論文はこう締めくくられている。〈体を張って日々取材活動を続けている大多数のジャーナリストにとって全く模範とはならないし、健全なジャーナリズムは育たない。むしろ二人はジャーナリストとしては失格であり、一日も早く後進に道を譲って引退すべきだ〉
私が親しい日テレの若い友人も、今年いっぱいで退社すると、先日聞いた。彼は給与や待遇の不満からではないようだが、日テレと読売という大メディアが、曲がり角に来ているようだ。
その激震の大本には、84歳になるこの二人の権力者への批判の高まりがあることは間違いない。
(文=元木昌彦)
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。
【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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