真夏の大空に咲く大輪のひまわりが見せた涙……「岡本玲の《親近感》」
#アイドル #木嶋のりこ #アイドル的アイドル思考法
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう…? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!
最初、私が彼女に抱いていた印象は、「ひまわり」でした。
フジテレビ系列のテレビ番組『めざましテレビ』の占いコーナーで、弾けるような笑顔を見せていた彼女。私はその笑顔に、いつしか元気をもらうようになっていたのです。
それから、数々のテレビ番組や雑誌などで見かける度に彼女に惹かれてゆき、そのひまわりのような笑顔に憧れるようになっていました。
彼女のDVD『月刊 岡本玲 from女優力』では、メインとなる「女優力』を見せる芝居だけでなく、自らについて語る彼女が収録されています。
その中で彼女が見せる、負けず嫌いで素直な部分は、私の想像していた彼女にとても近かったのですが、彼女が語っていくにつれて私は衝撃を受けたのです。
自分自身の嫌いな部分をさらけ出し、涙を流しながらコンプレックスと向き合う彼女。それは今までたくさんメディアに露出してきた彼女からは、見ることのできない姿でした。
そんな姿に、私は親近感を抱き始めたのです。
私は今まで、涙を流しながら自分と向き合うDVDを、見たことがありませんでした。
真夏の大空にパッと咲いたひまわりのような彼女が、私たちと同じように悩んでいる姿を見せている……そしてそんな自分に負けないという芯の強さも感じさせる……。
強さに対する尊敬と同時に抱いた親近感は、彼女のことをさらに好きにさせました。
親近感とは、自分と似た境遇や状態の相手などに対し、実際に身近な関係でなくても、その相手が自分と身近な存在であると認識、錯覚をすること。
よくテレビを見ている時に、それまであまり気にしていなかった芸能人と自分の共通点を見つけ、親近感を抱き、それから気になってしまうことがあると思います。
人間は、自分と似た行動や動作をする人を好むと言い、恋人や友達が自然に似てくるのは、そのためだと聞きました。
ほとんどの人が、自分の嫌いな部分がある、または自分の嫌いな部分があった過去があると思います。そして、ほとんどの人がそれに悩んだり、なんとかしようとした経験があるのではないでしょうか。そんな想いを抱く多くの方に与えるであろう親近感、それに立ち向かう強さ、さらにそれを感じさせない笑顔とのギャップが、彼女の魅力だと私は思うのです。
そして、DVDの中で彼女は、モデル時代のことも語っていました。
背が高くなかった彼女は、そのせいでなかなか目立つ仕事が当時なかったそうです。しかし彼女は、自ら「身長の低い子のためのファッション」を提案し、そこから人気になったのです。読者に夢を与えた彼女に憧れる女の子は、きっとたくさんいたことでしょう。
テレビや雑誌で彼女を見る度に目も心も奪われてしまうのは、自分と戦い、向上しようとする芯の強さと、夢を与える力からなのかもしれません。
いつでも上を向いて笑うひまわりのような彼女。彼女はこれからも、強さや力、そして親近感で大勢の人に元気を与え、その花言葉のように、みんなの「憧れ」の的でいることでしょう。
(文=木嶋のりこ)
●きじま・のりこ
1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)。舞台『月葬(げっそう)』(09)。
ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」
http://ameblo.jp/noriko-kijima/
公式HP「木嶋食堂」
http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html
ま、まぶしい!
■バックナンバー
【第5回】自分の素材を使い分ける天才……「山本ひかるの《センス》」
【第4回】見つめられ、そして私は恋をする……「多田あさみの《視線》」
【第3回】 カラダもココロも……彼女のようになりたい「田中涼子の《バランス》」
【第2回】華やかさと親しみやすさのギャップを生み出す天然の武器「田中れいなの《方言》」
【第1回】すべてが自然体! 一緒にプライベートを過ごしたい「フォンチーの《しぐさ》」
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事