「半分以上残っている……」チケット代が高すぎる!? コンサート不振の背景
#音楽
予定されていたコンサートの中止報道が相次いでいる。声帯炎のためにツアーの一部公演をキャンセルした安室奈美恵、耳の持病のために10周年記念公演をすべてキャンセルした中島美嘉のケースが記憶に新しいが、今月2日にはL’Arc~en~Cielのドラマーyukihiroのソロプロジェクトacid androidが、11月22日に開催予定の日本武道館公演を中止すると発表した。
「安室奈美恵と中島美嘉の場合はチケットの売れ行きも良く、本当に体調不良が理由でしたが、acid androidの場合はチケットの売れ行きがあまりにも悪かったために、泣く泣く中止にしたと見られます。少なくとも1万人は収容する日本武道館で、半分以上のチケットが売れ残っていたようです」(イベント関係者)
人気バンドのドラマーによるソロプロジェクトとはいえ、acid androidは音楽性もマニアックで、幅広い層に人気があるとは言い難いのが現状。同バンドのHYDEが率いるVAMPSでさえも「すべての公演のチケットが売り切れているわけではない」(前出関係者)という中で、日本武道館公演とは無謀なチャレンジだったのかもしれない。
今回のケースほどではないにしても、チケットの売れ行き不振が目立つケースは昨今増えている。別のイベント関係者は声をひそめて話す。
「CDが売れなくなり、多くの歌手やバンドがライブを重視するようになりましたが、ここ1~2年、チケットの売れ行きは明らかに落ちています。特に中堅クラスの落ち込みがひどく、無理して日本武道館公演をやっても2階席はガラガラというケースも少なくありません。それでも日本武道館にこだわるバンドや歌手が多いのは、単純にハクがつくから。赤字を埋めるために、複数のバンドが連日同じ機材をシェアして制作費を抑えるなど、涙ぐましい努力をしてますよ」
一連のコンサート不振の背景として「チケット代が高すぎること」を挙げるのは、ある音楽事務所関係者だ。
「どのエンタメ界でも価格破壊が起きている時代に、5,000~6,000円もするチケットは明らかに高すぎます。特にライブハウスは欧米の水準に比べて倍程度は高い。その理由は高止まりしている会場代に尽きますが、ここにはさまざまな利権が絡んでいて、一向に下がる気配がありません。コンサートの運営サイドはチケット代を少しでも安くしようと”企業努力”を行っていますが、会場代が下がらない限り、大幅な改善は難しいでしょう」
若年層の収入低下が指摘される中、たしかに6,000円のチケットは高い。都市部では地価・賃料の低下が続いているだけに、安価なライブハウスやホール会場の登場が待たれている。
(文=石山博美)
ラルクだっていつどうなるか……。
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