「このまま引退!?」宇多田ヒカルのベスト盤騒動 ユニバーサルが発売を強行した裏事情
#宇多田ヒカル #音楽業界
Twitter上で、ユニバーサルミュージックから発売される『Utada The Best』は買わないでほしいとの趣旨の発言を行い、ファンだけでなく音楽業界も騒然とさせている宇多田ヒカル。ネット上では「よく言った」「オレもCDの予約やめた」と宇多田の声明に同調する声が多いが、業界関係者からは別の見方も出ている。
「宇多田自身もブログでフォローしていますが、今回のユニバーサルのベスト盤リリースは契約上まったく問題ないものです。確かに、EMIのシングルコレクションの発売日にぶつけてきたことは、EMI側のベスト盤に思い入れを持つ宇多田サイドにとっては面白くないでしょう。しかし、ユニバーサル傘下のデフジャムと宇多田の間では、Utadaの海外デビューにあたって破格の条件で契約を結んだものの、大コケに終わったという経緯があります。そうしたシビアなビジネス問題を抜きに、今回の騒動を語ることはできません」(音楽事務所関係者)
実際、Utadaのアルバム制作にあたっては、STARGATEをはじめ世界的プロデューサーを起用するなど相当額がつぎ込まれたとされる。しかし、日本はともかく全米でのセールスは惨敗。さらにプロモーションの方針をめぐっては、ライブの開催数などでデフジャムと宇多田サイドの間に意見の相違があり、両者の関係はうまくいっていなかったようだ。
「それでも、ユニバーサルが堂々とベスト盤を発表したのは驚きでした」と語るのはさるレコード会社関係者だ。通常、ベスト盤は対象アーティストとの契約が終了した際に、契約締結時の予定リリース枚数を消化する目的で発売されるのが普通だ。しかしUtadaの場合、現時点ではデフジャムとの契約が終了したとの明確なアナウンスはない。
「宇多田ヒカルは休養宣言の中で『一回り大きくなって帰ってくる』と言っていますが、ユニバーサル側は彼女の復活は当面なく、場合によっては引退もあり得ると見ているのでしょう。だからこそ、宇多田サイドが嫌がることを承知で、実利を取るためにベスト盤のリリースを強行したと見るのが自然です。アメリカで大コケしたとは言え、日本では大きなセールスが見込めるUtadaを、いわば切り捨てたわけですから」(前出のレコード会社関係者)
「人間活動に専念したい」という不可解な理由を掲げたまま進んでいる、今回の宇多田ヒカルの休養プロジェクト。結果的に、EMI盤、ユニバーサル盤ともに予約枚数が急増するなど盛り上がりを見せているが、今後は彼女の去就そのものに注目が集まりそうだ。
(文=森真太郎)
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