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不良vs.米軍、不良 vs. ZST──11日開催の「THE OUTSIDER第13戦」が熱すぎる!

zst01.jpg在日米軍との対抗戦には”Mrアウトサイダー”黒石高大も出場!

 喧嘩自慢の不良たちが、米軍、ならびにプロ格闘家とファイト!──10月11日(月・祝)に横浜文化体育館で開催される、リングス主催のアマチュア格闘技イベント『THE OUTSIDER(アウトサイダー)第13戦』は、非常に見どころの多い大会となりそうだ。暴走族やギャング上がりのアウトサイダー選抜軍が、沖縄在日米軍の現役軍人や、ZSTのプロ格闘家と対抗戦を行うなど、刺激的なカードが目白押し。アウトサイダーの選手にとっては初の対外交流戦となるが、物怖じする気配はなし。先立って行われた記者会見では、不良ならではの向こうっ気の強さで、対戦相手を挑発してみせた。


 まずは、アウトサイダー選抜軍 vs.沖縄在日米軍、5対5対抗戦の記者会見の様子から。「日米安全保障条約改定50周年記念 友好試合」と銘打たれているが、会見に参加した日本人選手からは友好的なムードは微塵も感じられず、喧嘩腰なコメントが相次いだ。

 ”横濱義道会初代総長 ハマの狂犬”こと黒石高大は、「みんな米軍とか外人のことを強いと思ってるみたいですけど、俺から言わせれば同じ人間。みんな幻想でビビってるだけ。はっきり言って、あんなの強くないっすから」

 と巻き舌で豪語。実際、過去に何度か路上でアメリカ人と揉めたこともあるらしいが、「殴り合いにはならなかったっすね。向かい合った瞬間に、向こうが自分の気迫に負けて、『クレイジーボーイ』と言ってどっか行っちゃう。だいたい気合いで勝っちゃう感じっすね」

 ”茅ヶ崎連合第十二代総長”の庵野隆馬は、アメリカに住んでいた時期もあるため、外国人とのストリートファイトは数え切れないほど経験済みだという。

「勝ち負けはケースバイケースです。ストリートだと道具も出てくるし、そのときの勢いとか人数にもよる。アメリカ人は基本的にはデカいイメージがあるけど、気合いは日本人のほうが強いと思う。気合いで喧嘩したいですね」

 大会主催者のリングス・前田日明代表は、米軍選手の顔ぶれと、日米対抗戦の開催意図についてこう語った。

「軍人は命を的にする職業柄、基地内外で格闘技クラブ、道場、ジムなどに自主的に通って訓練する人が多く、なおかつ自分のレベルアップを図るためにいろいろな大会に出るそうです。今回も彼らは、軍事訓練の一環としてアウトサイダーに参戦してくる。米軍といってもレベルはピンキリですが、今回はその中でもまあまあ普通というか、一般レベルの軍人が出てきます。アウトサイダーの日本人選手には、外国人の馬力を経験させたい。日々訓練している軍人と手合わせすることが、経験的にプラスになるはず」

 将来的には、韓国、中国、ロシア、オランダ、リトアニアとの対抗戦も考えているというから楽しみである。

 さて、続いて行われたのは、アウトサイダー対ZST、5対5対抗戦の記者会見。

 アウトサイダーからは、65-70kgトーナメント初代チャンピオンの吉永啓之輔と、”川口連合第十代総長”の武井勇輝の2名が会見に臨み、ふてぶてしい態度でZST陣営を挑発した。

 まずは、吉永。対戦相手となる”ミニ・ホンマン”こと奥出雅之の印象を聞かれると、「興味なし!」と吐き捨てた。吉永はかねてからZSTの”戦うフリーター”こと所英男との対戦を熱望していたため、今回のマッチメイクに不満がある様子。

「まあ、これに勝てば、所選手もアウトサイダーに出て来てくれるのかなと思ってます」

 とぶっきらぼうに付け加え、あくまで奥出戦は、所戦に向けた踏み台であることを強調した。

zst02.jpgZSTに挑む”不良”代表の武井(左)と吉永(中央)。

 対するZSTの奥出は、舌戦にはあえて応じず、丁寧な口調でこうコメント。

「プロとかアマとか上とか下とか関係なく、僕は勝つために最善の努力をするだけですね。当日はアウトサイダーに来てくれたお客さんが、僕らの試合を見ることによって、ZSTにも興味を持ってもらえるように頑張りたいと思います」

 吉永の提案により、アウトサイダー対ZSTの対抗戦は、後方視覚外からのパウンド攻撃あり、バックドロップあり、ジャーマンスープレックスあり、パイルドライバーあり、という過激なルールが採用されたが、これについて奥出は「僕もそのほうがやりやすい。ルール的にはありがたいです」と歓迎の意向を示した。

 不機嫌な吉永と、紳士的な奥出。会見時の態度は対照的だったが、ともにアグレッシブなファイトスタイルが持ち味。不良の意地とプロの意地が真正面からぶつかり合う、面白い一戦になりそうだ。

 この日の会見で、吉永よりも傍若無人だったのが、武井である。

「相手がプロだとかプロじゃないとか、そんなの全然気にしない。まあ、倒しますよ。1ラウンドで」

 笑顔でそう宣言すると、対戦相手の”ZSTの仮面ライダー”こと清水俊裕に向かって「頑張ろうぜ!」となれなれしく挨拶。急に話しかけられてキョドる清水に対し、「人と話すときは目を見て喋れよ」と説教。しまいには、いたずら書きした紙を清水の顔に押し付けたりと、やりたい放題の展開に……。

 会見ではおちょくり倒された清水だが、プロでの試合経験が20戦以上ある実力派。得意のライダーパンチとライダーキックで、悪(武井)を倒せるかどうか。当日の戦いぶりに注目したい。

 この5対5対抗戦について、アウトサイダーを率いる前田代表は「ウチが全勝すれば一番いいけど、最低でも勝ち越したい」と抱負を語り、ZSTを率いる上原譲代表は「全勝と言わなきゃならない立場ですが、そうはならないんじゃないか……」と危機感をにじませた。

 米軍対抗戦、ZST対抗戦のほか、通常のシングルマッチ、さらには70-75kgトーナメントの準決勝・決勝も行われる『THE OUTSIDER第13戦』。出場選手や対戦カードの詳細はリングス公式サイト(http://www.rings.co.jp)でご確認あれ。
(取材・文/岡林敬太)

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10月11日(月・祝)に横浜文化体育館で開催(開場15:00、開演16:00)される今大会。完売となったS席7,000円が、追加販売されることが緊急決定した。購入希望者は下記までお電話を。SRS席15,000円、RS席10,000円も、わずかながら残席あり。急げ!
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最終更新:2010/10/06 16:05
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