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浜ちゃん版『アメトーーク』!? TBS『イチハチ』の知られざる底力

ichihachi.jpgTBS『イチハチ』公式ページより

 視聴率はヒトケタ連発なのに、やたらと2時間スペシャルが多い、不思議な番組がある。
 浜田雅功と藤本美貴司会のTBS系バラエティー番組『イチハチ』。9月8日、15日と2週連続で2時間スペシャルを放送した後、他の改編期特番を挟んで再開予定の10月13日の放送回も2時間スペシャルで、3回連続の2時間スペシャルという破格の扱いだ。もっとも、前述の9月の2回のスペシャルが、いずれもヒトケタばかりの通常回よりも高いフタケタの視聴率を獲得しているのだから、好評だという見方もできるのかもしれない。実際、「最近かなり面白くなってきた」という声も周りでよく聞くようになってきた。

 もともとこの番組、『THE 1億分の8』というタイトルで、毎週テーマに沿った人生を送る8名の一般人にスポットをあてる番組だった。それを、この春から番組名を『イチハチ』にリニューアルしたとともに、出演する8名を一般人からタレントにシフトさせた。あるテレビ関係者は言う。


「テーマに沿ったタレントを集めてひな壇トークをしてMCがまわしていくというスタイル自体は、既視感ありありですよね。結局は、浜ちゃんによる『さんま御殿』『アメトーーク』みたいなもので、ずいぶんな後出しジャンケンとしか思えなかったんですが ……」

 しかし、現在準レギュラーのように出演しているブラックマヨネーズやフットボールアワー、さらに東野幸治など実力派たちの絶妙なボケ&ツッコミ、そこに浜田がからむことによって、

「企画によってアタリハズレの振り幅が大きくなったと言われる『アメトーーク』よりも、ハズレ度が少ないないぶん、平均点は高いといっていいかもしれません」(前出・テレビ関係者)

 と、内容は充実しているのだ。バラエティー番組の構成作家は言う。

「それはもう完全に企画力じゃなくて、力量としか言いようがないと思います。最近の番組の作り方からすると、誰か一人、ひな壇にトークをまわせる人がいると、それである程度面白くなる。それで小杉さんや後藤さんとかがいて、東野さんもいる。それだけでもすごい厚みですよ。そこにプラス浜田さんですから。何をやっても確実に面白くなるというのは確かですよね」

 どこからでも長打が狙える強豪打線みたいだ。

 番組内容は面白い。それなのに、数字が悪いのは、なぜなのだろうか。前出の作家は言う。

「リニューアル前もそうなのですが、売れっ子キャバ嬢とか、セレブの私生活とか、性格が悪い人とか、下世話な方向のネタが多い傾向がありますよね。実はそれで、この時間帯にテレビを一番見る20~30代の女性の好感度がよくない気がします。ちょっとつくりが男目線なのかな、という感じはしますね」

 ところで、この手の番組の出演者も、少し傾向が変わってきていると言う。

「たとえばモデルさんなんかがそうなんですが、性格が悪いとか、彼氏の話を堂々とするとか、昔だったらイメージが悪くなるから無理だったことがどんどんできるようになってきているんです。今は、『自分らしい生き方でいいよね』と評価される。小森純なんかは、それで人気が今すごくありますし」(同・作家)

 『イチハチ』のスペシャルが連発されていることについては、こう見る。

「TBSが、いいソフトを持ってないというのもありますね。他に流せるものがない。だったら”2時間”を何度かやって、この手のラインが好きな新しい層を取り込むきっかけにしたいという狙いはあるのではないでしょうか」

 低迷が続くTBSの起爆剤として成長していくだろうか。
(文=太田サトル/「サイゾー裏チャンネル」より)

小森純のモトカレ・レシピ

純ちゃんねぇ……。

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最終更新:2010/09/24 08:00
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