【佐藤寛子】──清純派グラドルから”脱皮”した体当たりの演技は一見の価値アリ!!
#映画
(写真/有高唯之)
名作の続編映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』のヒロイン・れん役に抜擢された佐藤寛子。同作は、竹中直人が演じる主人公の紅次郎が、保険金殺人に手を染める一家のれんから殺人の証拠隠滅に絡んだ依頼を受けたことで、事件に巻き込まれていくという物語だ。
「石井隆監督は一切の妥協を許さず、納得がいくまでリテイクを繰り返します。特に、れんがあシャワーに打たれて殺人を決意するシーンでは『何かが違うんだよ』と言うのですが、『何が違うんでしょう?』と質問すると、『それは自分で見つけてよ』と(苦笑)。これまでにない演技を必死に考えながら続けていると、あるとき、自然と自分で思ってもいない表情や声が出て、OKをもらえたんです。そのためか、台本なしのアドリブが出てくることもありました」
ハードな現場へのプレッシャーは大きかったという。
「リテイクを考えると現場に行くのが怖くて……連日の撮影から疲労もピークを迎えたとき、撮影終了後、気分転換がしたくてビールを1缶買ったんです。が、ひと口飲んだだけで、眠りに落ちました(笑)。ただ、今回の作品では、自分に眠っているものに気づかされ、大きな自信につながりましたね」
大胆なベッドシーンにも挑戦した新たな”佐藤寛子”の魅力は、一見の価値あり!
(文/丸山大次郎)
佐藤寛子(さとう・ひろこ)
1985年神奈川県生まれ。清楚なルックスと肉感的なボディのギャップが人気を集め、グラビアアイドルとして活躍した。その後、07年から女優活動を本格化させて、『クローズド・ノート』(07年)などに出演。2011年公開の映画『白夜行』に出演予定。
『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』
93年に公開され、男女のねじれた純愛を描き、高い評価を得た『ヌードの夜』の続編。とある街でバーを営みながら、保険金殺人を繰り返す母娘3人。その末娘のれん(佐藤寛子)が、「なんでも代行屋」を営む紅次郎の元を依頼者として訪れたことから、恐ろしくも悲しい事件が幕を開ける。
監督・脚本/石井隆 出演/竹中直人、佐藤寛子、東風万智子、井上晴美、宍戸錠、大竹しのぶ 10月2日より全国ロードショー
(ヘアメイク/大和田京子 SLANGinc.)
(スタイリスト/石野美穂 オランジェ)
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