フィギュアだって立派なアート!? 村上隆から見えてくる現代アートの世界
──「日刊サイゾー」で話題のあの記事をただ読む以上に、さらなる知識を知りたいそんなアナタのために、話が100倍(当社比)膨らむ” プレミアム”な記事をサイゾー目線で厳選レビュー!
今月14日からフランスのヴェルサイユ宮殿で開催される、現代美術家・村上隆氏の作品展が同国の右派団体から非難の声を浴びているとニュースになりました。村上隆氏といえば、オタク的な意匠を使ったフィギュアやルイ・ヴィトンとのコラボ『SUPERFLAT MONOGRAM』などで知られ、作品を見たことがなくとも誰でもその名を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
村上隆氏のマンガやアニメからの影響を色濃く映す作品群は、美術界内外から注目を集め、しばし議論の的になっています。2008年には、同氏の作品であるフィギュア『My Lonesome Cowboy』が、1516万ドル(約16憶円)で落札されたことが大きな話題となりました。最近では、今年6月~8月にかけてニコニコ生放送上で「村上隆の芸術実践論」を展開し、「現代美術とは何か」「美術家になるためにはどうすればいいのか」などを解きほぐしていくといった活動も積極的に行っています。
そもそも”よくわからなくて難解”なイメージがある現代美術。「物がそのまま置いてあるだけで作品ってどういうこと?」「この落書きみたいなののどこが芸術なの?」と美術館で首を傾げる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一見なにがなんだかわからない作品も、その見方を知ればその作品が持っている意味がわかるはずです。今では絵画だけでなく、音楽を主軸としたサウンド・アートや、観賞者と相互作用をするインタラクティブ・アートなどが隆盛し、色々な楽しみ方が出来るようにもなっている現代アートの世界。そんな広がりを見せる現代美術をもっと深く楽しむために、少しお勉強してみてはいかがでしょうか。
そこで今回のレベルアップ案内では、「村上隆から見えてくる現代アートの世界」として、彼を取り巻く作品や対象を広げ続ける現代アートを紹介します。原爆などをテーマにしたタブー破りの作品をめぐる座談会から、現代美術の仕組みが垣間見える映画まで──デートスポットとしても人気の美術館に行く前に、現代アートのことを知っておけばいっそう楽しめるはず。さらに一言添えられれば、相手に知的な印象を与えられちゃうかも!?
【日刊Pick Up記事】
フランス人にはまったく無視されていた! 芸術家・村上隆作品展をめぐる反対運動
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難解に見える現代アートを解きほぐす プレミアムな記事紹介はこちら↓
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プレミアサイゾー
http://www.premiumcyzo.com/
がっつり現代美術を学びたい人へ。
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