桑田佳祐、SMAPの座を追いかける新人アーティスト・PANDA 1/2とは何者!?
#音楽 #PANDA 1/2
まだ無名の新人アーティストが、大手レコード会社・ビクターの公式WEBサイトの試聴ランキングで、大物アーティスト勢に続く形で2週連続で上位をキープし続けるという異例の事態が起きている。
そのアーティストとは、先週8月25日にオリジナル曲「上海は夜の6時」でメジャーデビューしたばかりの「PANDA 1/2」。パンダ(という設定?)のプロデューサーと女の子ボーカルの二人組という一風変わった音楽ユニットなのだが、現在発表されている同サイトの試聴ランキング[2010年8月23日~30日集計分]で、第1位・第2位は桑田佳祐の新曲「本当は怖い愛とロマンス」、「EARLY IN THE MORNING」、第3位・第4位はSMAPの新曲「This is love」、「Love & Peace Inside?」と日本を代表する2大ビックアーティストの作品が並ぶ中、それらに続く第5位にこの新人アーティストであるPANDA 1/2の「上海は夜の6時」が、前回集計分から既に2週連続でチャートインするという事態となっているのだ。
この異例の状況には一体どのような背景があるのだろうか。ある音楽業界関係者は以下のように語る。
「そもそも、PANDA 1/2はインディーズ活動時代から、USTREAMを積極的に利用した活動などで、主にコアな音楽マニアやサブカル層、ラジオDJやディレクター、音楽業界関係者など情報感度の高い層を中心に注目を集めてきたバンドでした。そんな状況もさることながら、さらにやはり『上海は夜の6時』という実にキャッチーなタイトルの楽曲でのメジャーデビューというこのタイミングで、さらに大きな注目を集めているのではないかと考えられます」
確かに「上海は夜の6時」というその楽曲タイトルを見るだけで、その堂々たる確信犯っぷりに25歳以上の人は誰しもが卒倒しかねないだろう。一瞬にして十数年前に世間を賑わせた渋谷系の代表格・Pizzicato Fiveの楽曲 「東京は夜の7時」を連想し、彼らの楽曲をすぐに聴いてみたくなってしまった事は無理もない話と言える。
さらに上述の関係者は、このようにも語る。
「これはあくまで推測ですがもう一つの大きな理由として、彼らが昨年から水面下で中国国内でのライブ活動やプロモーションに積極的に力を注いできていたことも十分考えられるのではないでしょうか。上海での彼らの認知もこの1年間で広がった様子で、先日行った上海のコンサートホールでのライブにも現地ファンが大勢詰め掛けたようですし、また上海万博城市未来館のスペシャルサポーターという役割で現地に密着したプロモーション活動もおこなっているようです。中国国内に増えつつあるファンや支持者によるアクセスも少なからず関係していたのかも知れませんね」
奇しくも渋谷系シーンの舞台となったHMV渋谷店が閉店に追い込まれた2010年夏、何かを象徴するかのように 「上海は夜の6時」という名の楽曲をリリースしたPANDA 1/2。 彼らには、現在の音楽シーンに一石を投じる存在になってほしいものだ。
■ビクターエンタテインメント試聴ランキングページ
http://www.jvcmusic.co.jp/ranking/
■PANDA 1/2公式サイト
http://panda2bunno1.com/
[PANDA 1/2]ジェームズパンダJr.ぬいぐるみパペット
東京と上海は、時差1時間ということか。
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