夏まゆみが教えてきたのは「身体を使った、”人間が輝くための表現方法”」
サイゾー8月号に掲載された特集企画「アイドル人気はダンスで決する!!」のスピンオフ企画として、あの夏まゆみがプレミアサイゾーだけに登場!! 現代アイドル界の二大巨頭、つんく♂率いるハロー!プロジェクト、そして秋元康率いるAKB48の、振り付けのみならず、立ち上げ時のプロデュース業務にも関わった同氏は、現代アイドル業界の最重要人物のひとりといっても過言ではなかろう。
インタビューが始まると、開口一番「私、ダンスの振付師ではないんです」と発言した彼女。はたして、その真意とは?
──夏先生がいちばん最初に振り付けを手掛けたアイドルというと、どなたになるのでしょうか?
夏まゆみ(以下、夏) 中森明菜ちゃんですね。彼女をアイドルとするならば、ですが。「Femme Fatale」(1988年)というコンサートツアーの一部分を担当しました。ただ、私は今まで、「アイドルだから」という意識でタレントさんの振りをつけたことは一度もありません。たまたま、私が振り付けしたものの一部が、モーニング娘。であったりAKB48だったり、というだけであって。だから、「アイドルの振付師」といわれても、少しとまどってしまいます。
──『ASAYAN』(テレビ東京)での、初期モーニング娘。に対する厳しい指導風景によって作られた、「夏まゆみ=ハードなレッスンをする振付師」というイメージにも、かなり悩まれたそうですね。実際には、かなりテレビ上の演出が入っていたということで。
ただ実際、素人同然のアイドルに対して、単なる振り付けのみならず、人前でパフォーマンスをすること全般に対して指導していく、というお仕事で実績を残されているのも確かですよね。
夏 明菜ちゃんなどをやっていた当時は小劇団が流行っていて、そういうところで、役者さんに振りをつけていくというお仕事なんかもやっていたんですね。それから、素人の方へのダンスレッスンなんかも。そういうお仕事をやっているうちに、まったくダンス経験のない方が踊るダンスというものに、心打たれるようになったんです。”型”がない分、非常に自由で素直というか。そういった経験が、今の自分のやっていることに大きく影響しているのかもしれませんね。
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