麻酔なしで腕をナイフで切られる以上の痛さ! 小錦が明かした男性不妊治療の実情
#雑誌 #出版 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
●第57回(8月24日~8月30日発売号より)
第1位
「小錦 涙の壮絶不妊治療告白『キン●マ切開手術は気絶するほど痛かったよ』」(「週刊ポスト」9月10日号)
第2位
「雅子さまの新作『フェンディ』バックが波紋を呼んだ」(「週刊新潮」9月2日号)
第3位
「ショーケン萩原健一『60歳過ぎて女ができるとは』」(「週刊現代」9月11日号)
小沢一郎前幹事長と菅直人総理大臣の代表の座を巡る争いは、菅が鳩山由紀夫前総理を介して、小沢に「和議」を申し入れるそうだから、小沢が代表選に出馬してもしなくても、小沢の復権は間違いないだろう。少しでも総理を長くやりたいために、国民を蔑ろにした民主党内の茶番劇で、腹立たしい限りである。
このところ、100歳以上の老人たちの行方不明が大きな問題になっているが、それで言えば、60歳なんぞはハナタレ小僧だが、その小僧の代表、ショーケンこと萩原健一が、カリスマ元主婦モデルの冨田リカ、41歳と結婚するという、誠におめでたいインタビューが第3位。
雑誌の対談で知り合ったとき、彼女は結婚していたが、その後離婚。晴れて結婚を前提に付き合っているそうだ。彼女を口説いたメールを萩原が紹介しているが、これがなかなかいい。
「おはようございます。リカさん、私はあなたに会うまでいつも、『もう60歳なんだ』と、トシを意識しすぎていたことに気づきました。リカさん、きみと出会った日から『まだ60歳なんだ』という言葉に変えました。(中略)あなたのような素敵な女性でしたら、たくさんの男性からお誘いがあると思います。私は、隅っこで結構でございます。正式におつきあい願えますでしょうか」
60歳には60歳の恋がある。「ひとりぐらいは、本当に幸せにしないといけない。(中略)おれはいままで、一度も完投してないから」(萩原)。前期高齢者の星よ、頑張れ。
2位は、タイトルに惹かれて読んでしまった。8月16日夕刻、東北新幹線の那須塩原駅に降り立ち、市民たちの歓迎を受けた雅子さまの手に提げられていたバッグが、波紋を呼んでいるというのだ。
これは「フェンディのバゲットバッグ」で、市価は税込みで11万1300円だそうだが、それがなぜか、皇室関係者の間ですこぶる評判がよくないという。
その代表的な意見は、皇室評論家の渡辺みどり氏のこの言葉だ。
「そもそも皇室の方々は、外国のブランド品はまずお使いになりません。(中略)原則的に日本のブランドを身につけることがほとんどで、しかも当然、どこのブランドだと分かるようなものをお召しになることもない」
バッグ一つに目くじらを立てなくてもと、こちとらは思うのだが、皇室の一員となるとそうもいかないのか。その上、適応障害で公務に出られなくなったころから、雅子さまのファッションが様変わりして、バランスが悪く、周囲からどう見られるか気に留めていないファッションになってきた、とまでいわれる。
「確かにバッグなどはご自分で購入されるほか、友人や妹たち家族からのプレゼントもあるでしょう。でも、それを公の場で身につけるなど、やはり判断を誤っているとしか言えない。私は最早、雅子さまはご自分で行動の是非を判断できなくなっているのではと心配しています」(皇室ジャーナリストの松崎敏弥氏)
皇室とはかくも大変なものかと、雅子さまに同情してしまう俺って、正常な判断ができてないのだろうか。
今週の1位は「キン●マ」の勝利。一読して、ドキッとするタイトルである。だが内容はいたって真面目な記事だ。
「新潮」では、不妊治療に取り組んでいた野田聖子議員が米国の病院で卵子提供を受け、現在妊娠15週だと告白しているが、こちらは昔体重が300キロ超あった小錦の、涙ぐましい不妊治療の話だ。
彼自身10人兄弟だったことから、大家族に憧れていたが、結婚してからなかなか子どもが授からないため、夫婦で検査に行った。すると、問題があったのは奥さんではなく、小錦のほうで、「精子がない」と医者から言われたのだ。
日本では、不妊に該当する夫婦は10組に1組で、WHOの調査によると、男性に原因があるケースは48%もあるという。
こうなると残されているのは、精巣(精子が造られる場所)から直接取り出す手術しかなかった。手術を受けたのは今年の6月下旬。麻酔をするが、その痛さは、「麻酔なしで腕をナイフで切られる倍以上といえば分かるかな」(小錦)というすさまじいものだった。
それだけの痛みに耐えたが、残念な結果に終わってしまった。今後いろいろやっても、どうしてもダメだったときは、兄弟から精子をもらうことを考えているという。今回告白したのは、男性の不妊治療への理解が少しでも世の中に広まってくれれば、という思いがあったという。
「不妊に悩む夫婦は、奥さんだけでなく、自分も精液検査をしてみて。その際、一緒に行くこと。パートナーの理解と協力が何より必要だからね」(小錦)
ネバーギブアップだ小錦!
(文=元木昌彦)
●元木昌彦(もとき・まさひこ)
1945年11月生まれ。早稲田大学商学部卒業後、講談社入社。90年より「FRIDAY」編集長、92年から97年まで「週刊現代」編集長。99年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長を経て、06年講談社退社。07年2月から08年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(2006年8月28日創刊)で、編集長、代表取締役社長を務める。現「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催、編集プロデュースの他に、上智大学、法政大学、大正大学、明治学院大学などで教鞭を執る。
【著書】
編著「編集者の学校」(編著/講談社/01年)、「日本のルールはすべて編集の現場に詰まっていた」(夏目書房/03年)、「週刊誌編集長」(展望社/06年)、「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社/08年)、「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス/08年)、「競馬必勝放浪記」(祥伝社/09年)、「新版・編集者の学校」(講談社/09年)「週刊誌は死なず」(朝日新聞社/09年)ほか
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