眞鍋かをり×アヴィラの泥沼闘争で明らかになる「芸能界上納金システム」の闇
#眞鍋かをり
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
タレントの眞鍋かをりと、所属事務所「アヴィラ」の裁判が泥沼化している。
そもそもは、眞鍋が事務所からの独立を求めて、”契約関係の不在確認”を求めて起こした裁判だったが、その過程でアヴィラ側から提出された書面では、眞鍋側の脱税疑惑が噴出したり、眞鍋の年収が暴露されたりした。
対して眞鍋側は、所属事務所のオーナーである牧野昌哉氏を攻撃。同氏の所属タレントに対するセクハラ疑惑や、眞鍋に対して「妊娠したら中絶させる」などの暴言を吐いていたことを暴露するなどした。すると今度は牧野氏側が、これに対して名誉毀損訴訟を起こすなど、混沌さは増す一方だ。
だが、筆者が注目したのは、牧野氏が自身の脱税事件における裁判で明らかにした、ある実力者との関係だ。
今年1月に行われた公判で、牧野氏は脱税したカネの使途について「芸能界の裏の実力者に領収書のない顧問料(みかじめ料)を渡していた」と認める供述をしていたことだ。この事実も、今回の裁判で眞鍋側が明らかにしたものだが、次回以降の公判で、さらに具体的な”芸能界における上納金システム”の実態を暴露するのではないかと言われている。
「以前、旧『ライジングプロ』の巨額脱税事件でも、上納金システムの実態が明らかにされるのではと注目されましたが、逮捕された平哲夫元社長は最後まで、しゃべりませんでしたからね。ところが、牧野氏はそれをしゃべった可能性が高い。どうも裏の実力者の名前も明かしているようです。もし、眞鍋サイドが実名を暴露すれば、業界はパニックになる。牧野氏の芸能界の立場が危うくなりますよ」(大手プロ幹部)
芸能関係者によれば、牧野氏は2人の裏の実力者に面倒を見てもらっていたという。しかし、そのうちのひとりは一昨年に急死している。もうひとりの裏の実力者とは、大手プロのオーナーのK氏といわれている。
牧野氏は1989年にPという事務所から独立して「アバンギャルド」を設立するが、当初はPとは業務提携を結んでいた。しかし、牧野氏がその提携を反故にしたことからトラブルに発展。Pにはすでに芸能界の実力者が付いていたことから、Pに対抗するためにK氏を頭を下げて、後見人になったもらったというのだ。
さらに、数年前に起ったグラビアアイドルの川村ゆきえの移籍トラブルでも、牧野氏は暗躍したが、このときも収拾をはかるためにK氏を頼ったようだ。K氏には、そうしたことへのお礼として、領収書のない金が顧問料として渡ったのではないだろうか。
もし、眞鍋サイドが裁判で裏金を受け取った側の実名を明らかにすれば、当然、国税が調査に動く。芸能界の上納金システムの実態がついに明らかになる。ところが、そうは問屋は卸さないらしい。
前出の大手プロ幹部は「実力者の逆鱗に触れる前に、牧野氏が今回の裁判を和解に持ち込むかもしれませんよ」と言う。
独立トラブルのため、現在、ほとんどの仕事を干されている眞鍋の気持ちを考えればそのほうがいいのかもしれないが、この際、芸能界の膿を一気に出す意味でも真相を明らかにしてほしい気もする、複雑な心境だ。
(文=本多圭)
このころは平和でした。
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