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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」(前編)
【第16回】小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談

小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」(前編)

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 モテない、金ない、華もない……負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第16回のゲストは、『小森純のモトカレ・レシピ』(講談社)を刊行された、タレントでモデルの小森純さんです!

[今回のお悩み]
「自分の顔面に自信が持てません……」

──はじめまして! 『モトカレレシピ』の出版おめでとうございます!

小森 あー、ありがとうございます。


──私、ずぼらな性格なもんで料理に手間かけたくないんですけど、本当に簡単な料理がたくさんありました。

小森 そうなんですよ、応用できる料理がたくさんあるから、簡単にできちゃうんです。

──すごく助かりました。『モトカレレシピ』で、本ももう三冊目ですね。

小森 はい。

──実は以前小森さんが出版された『pure』(角川春樹事務所)に、うちの姉がチラ写りしてて……。

小森 へ?

──うちの姉もむかし読モをやってて、この歴代「Popteen」(同)の流れのところなんですけど……。

小森 これがお姉ちゃん? はいはいはい、お姉ちゃんなんだ。見てた。へー、すげえ。

──私は当時ひきこもりのオタクで、ギャルの人たちって姉も含めて何をしてるか分からない異次元の人たちだったので、内側が知れて面白かったです。

小森 あー、本当すかー。

──売れないグラドル上がりでライターになって、今、こうして悩みを相談させてもらう連載をしてるんですけれど、『pure』を読んで、小森さんが初めて「Popteen」に出たとき、「まわりの女の子がみんな可愛くて顔が小さくて、自分がここにいちゃいけないんじゃないかと思った」って話を読んで共感して……。私も初めてのオーディションから今日までずっとそんな感じで、自分に自信が持てないんです。写真を撮られるときとか、挙動不審になっちゃって……。小森さんは、どのへんでそういうの乗り越えたんですか?

小森 どうなんだろー、うーん、でもまあ時間ですよね。時間はかかりましたよね、すごく。

──やっぱり撮られていくうちに意識が変わって……みたいな? 場数ですかね。初めはメイクさんにメイクしてもらうと、「あれ? メイクさん私だけ手抜いてない?」みたいに思ったり。

小森 あー、思ったことありますね。

──まわりの子が全員かわいいから、「これじゃ全然足りないよーもっと盛ってよ!」って思いつつ、言い出せない、みたいな。こういうのって、自分の自意識の問題なんですかね。

小森 なんなんだろ、思っちゃいますよね。ウチも思ったことあった。

──今は「Popteen」だけじゃなくいろんな雑誌に出られてますけど、どういうページでも綺麗じゃないですか。やっぱり自信をつけたからそれが写真にも……。

小森 いや、かわいくないですよ、ウチ。

──えっ?

小森 まだそう思いますね、ふふふ(笑)。

──もしかして、小森さんも、あんまり自分に自信があるほうではない?

小森 自信ないです。だから雑誌もウチ、好きじゃなくて。好きじゃないっていうかなんか、普通写真のチェックとかすると思うんですけど、しないんです。

──なんでですか? 写りの良くない写真使われちゃったらどうしようとか思わないんですか?

小森 見たくないんです、テンション下がるから。だったらもう編集さんとかが選ぶ写真でいいやって感じ。

──えー! ちゃんとお綺麗に写ってますよ!

小森 年取ってくるにつれてメイクも変わってくるじゃないですか。それで写真の写りも変わってくるのかなって。だから今はあんまり、気にしないです。

──確かにメイクの技術はすごい。下手したらみんな同じ顔になってしまうから、もう最近の読モは区別つかないです、私。

小森 最近の読モの子たちは、みんな似てるよね。みんなかわいいし、プロ意識がある。

──昔ってもっと遅刻や無断欠勤は当たり前だったけど、すごまじいアイラインの人がいたり、個性があっちこっち飛んでて面白かったですよね。

小森 まぁ、みんなかわいくなって、いいことだと思いますけどね。分かんないけど。

──小森さんも初期は変顔の方でしたよね。私も、自分に自信がないからだと思うんですけど、自分のベストしか見せたくなかったり、極端に変顔に走ったりしちゃうんですよね。写真って苦手意識が消えないです。一応グラドル上がりだし、かわいく撮ってもらいたいのに、なんかぎこちなくなっちゃう。

小森 ウチもです。むしろ苦手になりました、昔にくらべて。

──昔より今のほうが雑誌も、テレビにも出てるのに?

小森 分かんないけど、あんまり写真が好きじゃないんですよ。なんでだろう、忘れたけど、あるときを境に、なんか急に、苦手になりましたね、写真。

──あるときを境に?

小森 なんかあったんじゃないですか、多分。うっふっふ。

──ちなみに何が……。

小森 覚えてないけど……(沈黙)。

──……えっと、じゃ、あんまり出た雑誌で自分をチェックって言うのも?

小森 しないです、ほとんど。

──テレビもですか?

小森 テレビは見ます、テレビは見た目どうでもいいんで、だから、面白かったかどうか見ちゃいますね。

──実は私、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で初めて動いている小森さんを知ったんですよ。小森さんが有吉さんに、「ブス」とか言われて、「え、芸人さんじゃないのにこんなこと言われるんだ、テレビ怖っ!!」って思って。

小森 逆にうれしいです、あれ、言ってくれるの。

──傷つかないんですか?

小森 ウチは平気でした、別に、むしろ良かったっていうか、うん。

──私、たとえ自覚があっても、人から言われたら落ち込むことってけっこう多いです。自分から「いやー貧相な女ですわ(笑)」とか言っちゃって自分を守っても、人から冷静に「本当に貧相だね」って言われたら落ち込むっていう悪循環。めんどくせえ女だな、私。

小森 冷静は傷つくけど、あーゆうテレビの場だったら別に傷つかない。でも基本、そう言われるほうがいいかな。かわいいとか言われるほうが苦手かもしれない。

──かわいいって言われるほうが、反応に困ったり。

小森 困りますね、自分でそう思わないから、反応に困る。
後編につづく/取材・文=小明)

●小森純(こもり・じゅん)
1985年、神奈川県生まれ。高校時代に読者モデルデビュー。現在、「PopSister」(角川春樹事務所)、「EDGE STYLE」(双葉社)でのモデル活動に加え、テレビでも人気に。新刊『小森純のモトカレ・レシピ』が講談社より発売中。

●小明(あかり)
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。
ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中

小森純のモトカレ・レシピ

これでオチない男はいない!?

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最終更新:2018/12/19 15:04
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