関西お笑い賞レースを席巻する”合計178kg”の女性コンビ「D-ハツラツ」とは何者か
#お笑い
7月23日、若手漫才の登竜門「第31回マンザイ新人コンクール」が、大阪・今宮戎神社で開催された。ダウンタウン、清水圭・和泉修、大木こだま・ひびきなど、これまでに数々のスターが受賞してきた福笑い大賞の栄冠を手にしたのは、今年3月に吉本興業のお笑い養成所「NSC大阪」を卒業したばかりの新人女性コンビ「D-ハツラツ」だった。2人合わせて体重178kgという重量級のボディを武器に、歌って踊るポップなネタで爆笑を取り、歴史に名を刻んだ。
彼女たちはその翌日、大阪・茨木で行われた新興のお笑い賞レース「ボルケーノ茨木」でも見事に優勝。同大会で特別審査員を務めた南海キャンディーズの山崎静代(しずちゃん)も、彼女たちの実力を高く評価していたという。
ブレイク間近とも噂されている驚異の新人女性コンビ「D-ハツラツ」とはいったい何者なのか? 直撃インタビューで彼女たちの素顔に迫ってみよう。
――お笑いをやろうと思ったきっかけは?
山内 私はもともと、大阪で3年間看護師をやっていたんです。でも、あるときふと、このまま看護師やって死んでいくのかな、って思ったんですよ。SMAPやKAT-TUNが好きだったので、彼らに会うために芸能界に入ろうと決めたんです。人を笑わせるのが好きなので、お笑いの道を選びました。
黒田 私は高校時代、はんにゃさんのズクダンズンブングンゲームがめっちゃ好きで。完全にコピーしてました。それでお笑いをやろうと思ったんです。
――お二人の出会いは?
山内 NSCで会ったんです。2人とも太ってるしダラダラしてるし、よく授業もサボってて。「デブ同盟」って感じで自然に仲良くなったんです。私、最初はピンでいこうと思ってたんですよ。でも、NSCで出会った女の子の中でも、(黒田)愛子にはオーラを感じたんです。初めて会ったときにも、はんにゃさんの真似して「ツチツチツチ……」って言いながら踊っていて(笑)。つまんない人がそんなのやったら気持ち悪いんですけど、愛子はそれでも妙に愛嬌があって、面白かったんですよ。でも、接すれば接するほど面白くなくなってきたんですけど(笑)。
黒田 グフフフフ(笑)。
――黒田さんは笑い方が面白いですよね(笑)。そんなやる気のなかったお二人が、お笑いに目覚めたきっかけは何だったんですか?
山内 NSCの卒業公演があって、思い出作りに出ようと思ってネタを考えてたんです。そのときに作ったのが、倖田來未とmisonoが会話するっていう設定のネタで。それをみんなの前でやったら、すごいウケたんです。それがきっかけで、舞台でコントをやる楽しさに目覚めました。
黒田 めっちゃ楽しかったですね。「ウケてる!」って思って。今まで他の人とコンビ組んでもピンでやっても、ウケたことがなかったですから。
――その独創的なネタが生まれたきっかけは何だったんですか?
山内 私は倖田來未さんのしゃべり方がずっと気になっていて、昔からよく物真似をしていたんですよ。それで愛子ともしょっちゅう遊んでいて。ネタはその延長ですね。愛子の明るくて元気なところもmisonoさんに近いんじゃないかと思って、デブ二人で倖田姉妹をやってみることにしました。
――今宮戎神社の「マンザイ新人コンクール」で大賞を受賞したときのお気持ちはいかがでしたか?
山内 とにかく、びっくりですね。漫才のコンクールだと思ってたんで、コントの私たちが獲れるとも思ってなくて。発表の瞬間は、びっくりして手が震えました。
黒田 本当に予選も通ると思ってなかったんで、めっちゃ緊張してましたね。(発表されたときは)びっくりしてこけそうになりました(笑)。
――勝因は何だったと思いますか?
黒田 なんか愛嬌があると思われたのかもしれないです。
山内 強いて言うなら、風貌じゃないですか。インパクト勝ちだったのかなと。
――将来の目標は?
山内 全国区のテレビに出たいですね。SMAPや明石家さんまさんに憧れているので、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)や『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に出るのが夢です。
黒田 私は『天才!志村どうぶつ園』(同)に出られたらいいなあと思いますね。あの番組が大好きなんです。
――それは……動物側で?
黒田 なんでー!? それやったら、(嵐の)相葉ちゃんに動物のふりして近づいていきたいです(笑)。
(取材・文=ラリー遠田)
●D-ハツラツ
2010年2月にコンビ結成。3月にNSC大阪を卒業。7月に「第31回マンザイ新人コンクール」で福笑い大賞を受賞。関西を拠点に活動を続けている。
山内美奈子(やまうち・みなこ)
1985年生まれ。北海道更別村出身。
黒田愛子(くろだ・あいこ)
1991年生まれ。兵庫県姫路市出身。
ハツラツ~?
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