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徳光正行の「この夏、絶対見ておきたい"スゴい"7タイトル」

酸欠状態に陥りながらの演じきった『花と蛇3』……小向美奈子はグラドル界の勝ち組!?

1009_hanatohebi2.jpg緊縛シーンばかりが話題になりますが、内容も秀逸です!

[徳光正行オススメポイント!]
メス豚を演じた小向美奈子 まさに、グラドル界の勝ち組!

1009_toku3.jpg

 まず、小向美奈子さんの肉感的なボディは、縄で縛られたときに映えますね〜。特に、縄が食い込んでボンレスハムのようになったおなかは、極上のエロティシズムを表現しています。また、最低の調教によって堕ちていくさまも、「このメス豚は最悪だな」という蔑みの視線で見ることができるんだけど、団鬼六さんが描くSMは、やはり堕ちていく女性の”辱めの過程”に良さがあると思っていて、その点でも、メス豚を演じきった彼女のことを「大したヤツだな」と感心しました。バラエティでひな壇に座っているグラドルよりも、確実に勝ち組ですよ。



 あと、脇を固める役者さんたちも、ヒトクセある魅力の持ち主ばかり。静子を陥れる遠山役の本宮泰風さんは、いかにも悪者という狂気の瞳がゾクゾクっとさせます。そして、緊縛師役の火野正平は、さすが「元祖プレイボーイ」なだけあって、女のどスケベなところを引き出す手際がリアルすぎる。出演者のすべてが、作品のエロスと耽美さを引き立てる人たちでした。また、前半部分は露出を控えめにしているところもすばらしい。最初は乳首が見えるか、見えないかのギリギリを保ち、後半の縛りシーンでドカーンとハードなエロを解禁。この演出こそが、エロス表現の極致だと気づかされました。

とくみつ・まさゆき
1971年、神奈川県生まれ。フリーアナウンサー徳光和夫氏の次男にしてタレント。本誌連載のほか、主なレギュラー番組に『ザ・ゴールデンアワー』(TOKYO MX)、『美人塾』(BSフジ)など。近著に『伝説になった男 〜三沢光晴という人〜』(幻冬舎/1260円)。昨年6月、リングの上で帰らぬ人となったプロレスラー三沢光晴氏。彼との、15年間にも及ぶ交流から知られざる素顔を浮き彫りにした渾身のエッセイです。

[宣伝担当オススメポイント!]
酸欠状態に陥りながらも緊縛撮影!リアルすぎるSM場面にご期待下さい!!

1009_hanatohebi1.jpg陰のある会長夫人を演じる小向美奈子。

 本作最大の見どころは、やはり静子役の小向美奈子さんが、調教によって堕ちていくところでしょう。ムチに打たれて悶えたり、地獄吊りや芋虫縛りなどの緊縛シーンはもちろん、利尿剤による強制放尿や屋外での露出緊縛など、精神的な羞恥プレイの要素をふんだんに取り入れているのも特徴。それらによって、恥ずかしそうにしながらも、最終的には快楽に負けてしまう静子を、小向さんは見事に演じきっていました。成田裕介監督は、撮影中の妥協を一切許さなかったため、役者さんたちも大変だったようです。特に、ラストに向かうところの緊縛シーンでは、あまりにアクロバティックな姿勢をし続けたため、小向さんは酸欠状態に。それでも、酸素スプレーで補給しながら撮影を続けたそうです。また、映画に先駆け、メイキングビデオが発売中で、緊縛、調教という淫らなシーンを必死に演じる小向さんの姿を、一足早く目にすることができますよ。

(構成/丸山大次郎)
(写真/田中まこと)
(スタイリング/中里智弘)

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SM映画
『花と蛇3』
新進チェリストの静子(小向美奈子)は、関西財閥の会長夫人として、何不自由ない生活を送っていた。しかし、彼女に目をつけた遠山グループの総裁である遠山隆義(本宮泰風)の策略により、関西財閥は破綻。そして、静子は遠山の正式な妻となり、迎え入れられた彼の屋敷で激しくも淫靡な調教を受けるうち、彼女の体は徐々に快楽へと溺れていく……。元グラビアアイドルからストリッパーに転身した小向美奈子が、SM小説の大家・団鬼六の傑作に挑む!

配給/東映ビデオ
監督/成田裕介
出演/小向美奈子、本宮泰風、火野正平
時間/105分
公開/8月28日より全国ロードショー

ⓒ2010東映ビデオ

最終更新:2010/08/23 18:00
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配給映画