「”プレス屋”では生き残れない!?」宇多田ヒカルの活動休止でEMIが大ピンチ!
#音楽 #宇多田ヒカル
宇多田ヒカルが先日ブログ上で発表した無期限の活動休止宣言が、各所に波紋を広げている。ネット上では、10代でトップ歌手に上り詰め、長年一線で活躍してきた宇多田の”勤続疲労”に同情的な声も多いが、音楽業界ではまた別の見方も浮上しているようだ。
「宇多田ヒカルが所属するEMIミュージック・ジャパンの今後が心配です。前身の東芝EMIは日本を代表するレコード会社でしたが、07年にEMIグループが東芝から全株を取得して同社を日本法人化してからは、エイベックスやソニーに押されて凋落の一途。最近では、邦楽の新規音源の制作から撤退し、過去のカタログだけを扱う会社になるのでは? との見方も出ていたほどで、ドル箱・宇多田の長期離脱は大きな痛手でしょう」(レコード会社関係者)
確かに東芝EMIと言えば、松任谷由実や椎名林檎、宇多田ヒカルなど、時の音楽界を代表する歌手を擁してきた名門中の名門。しかし近年では、そうした所属アーティストのセールスも低落傾向にあり、新人育成においても目立った成果が出ていない状態だ。業績低迷の背景として、同社のビジネスモデルの旧弊ぶりを指摘する声もある。
「EMIに限った話ではありませんが、CDの売れ行きが落ち続ける現在、マネジメント機能の弱いレコード会社は非常に不利となっています。原盤権や出版権などをグループ内で一手に握り、ライブの興行も自前で手掛けるエイベックスやソニーに比べ、EMIは”CDプレス屋”的なポジションに甘んじている印象もあります」
なお、宇多田ヒカルの場合、父親が社長を務めるマネジメント事務所が大きな権限を持っており、最近のEMIミュージックはパッケージ制作とプロモーションを請け負っている状態だった、との指摘もある。今回の騒動においても、EMIミュージックの担当プロデューサーがスポニチ紙にコメントした内容に対し、宇多田がブログ上で抗議する一幕があった。
「EMIの三宅彰プロデューサーは宇多田を見出した”育ての親”であり、現在はEMIの取締役も務める業界の大物です。ブログ上では三宅氏の実際の発言を歪曲したとしてスポニチを批判する書き方だったものの、曲がりなりにも取材に応じた三宅氏の立場が悪くなるのは間違いありません(笑)。このように所属レコード会社の幹部の発言を批判するケースはまれで、両者の力関係がうかがえるやり取りでしたね」(前出の関係者)
身売り交渉の難航が伝えられるビクターエンタテイメントに続き、名門レコード会社の前途に暗雲が立ち込めている。
(文=石田和宏)
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