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がん公表の桑田佳祐、”手術成功”アピールの裏に所属事務所のしたたかな計算

2010/08/12 15:00

#音楽 #サザンオールスターズ #桑田佳祐

『本当は怖い愛とロマンス』（ビクターエンタテイメント）

　サザンオールスターズの桑田佳祐が7月28日、食道がんであることを公表。アルバムの発売を延期し、全国ツアーも中止されることが発表された。その後、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』（31日放送／TOKYO FM）で自ら病状を語り、8月4日には、所属事務所・アミューズが桑田の手術成功を発表。「術後の経過も良好で、麻酔から覚めてすぐに声が出せ、翌日には少し歩くことができ、担当の先生も驚かれるほどの回復を見せております」とアナウンスした。さらに、『やさしい夜遊び』の代役を務めるギタリスト・斎藤誠宛てに桑田が次のようにメッセージを送った。

「リスナーの皆様、スタッフの皆様、斎藤誠様、お元気ですか？　無事手術が終わり、転移の様子もなく、医者からも『最良の出来栄えでした』とのお話をいただきましたのでご安心下さい。まだ術後は多少の痛みがございますが、何とか頑張ります。ICUより愛を込めて」

　過剰なまでに桑田の順調な回復ぶりがアピールされているが、そこには事務所サイドの策略が存在するという。ある業界関係者は次のように明かした。

「桑田の食道がん公表によって、所属事務所アミューズの株価が大暴落したからですよ。がんが発表された7月28日、始値の934円だった株価が、午後に入って一時890円まで下落しました。その後、一時回復しましたが、下落傾向にあり、それになんとか歯止めをかけたいのでしょう。アミューズには、福山雅治、深津絵里、上野樹里、佐藤健ら人気俳優や、ポルノグラフィティ、Perfumeらアーティストも所属していますが、やはり屋台骨はサザンオールスターズ。2007年後半には、Perfumeのブレイク、連結子会社のアミューズソフトエンタテインメントと共に製作して当時話題をさらった”おしりかじり虫”のヒットなどもあり株価2,000円以上の時期もありましたが、サザンが08年5月19日に活動休止を発表すると、一時当時最安値の1,795円まで大幅下落。その後、株価はジリ貧となっています」

　06年に東京証券取引所市場第一部へ上場し、当時は一時株価が3,000円を超えたこともあったアミューズ。株主総会では所属アーティストによるシークレットライブを行うことでも知られている。また、昨年末の『紅白歌合戦』（NHK総合）には、福山、ポルノ、Perfume、flumpoolと4組も出演させるなど、ドラマ・映画でも、”バーター”が多い事務所として知られている。上場企業である以上、経営者は利益を上げ続けることを意識し、企業価値を向上させていく必要があり、稼ぎ頭の桑田の双肩には一企業の命運をも左右しかねない重責がのしかかっている。なおさら、桑田には、十分な療養を経て、完全復活を果たしてもらいたいものだ。