なんと 『あしたのジョー』 に続編!? 仕掛人が語る 「衝撃の物語」
KI氏(左)と、バックアップを表明した真樹先生(右)。
どちらも、強烈な個性の持ち主である。
あの『あしたのジョー』の続編が描かれる! しかもその仕掛人は、ゴッドプロデューサーKAZUKI!? そんな仰天情報を入手した。『あしたのジョー』といえば、43年前に発表された故・梶原一騎原作、ちばてつや作画の名作マンガ。一方、KAZUKIは、小室哲哉の暴露本出版や”酒井法子の大学進学仕掛人”として知られるアヤし〜い人物。そんな彼が、なぜ日本マンガ界の金字塔をプロデュース? またも得意の売名行為か、と思いきや、今回は梶原氏の弟・真樹日佐夫氏のバックアップを受けていると断言する。真相を確かめるべく、真樹氏とKAZUKIが待つ、真樹道場へ──。
──真樹先生っ! KAZUKIさんのプロデュースで『ジョー』の続編が作られるというのは、本当ですか?
真樹(以下、真) ああ。複雑な権利の問題があるから、実現するかわからないけどな。そもそもはKAZUKIが「俺は、小室や酒井の件で『売名』『山師』といわれて相当イメージが悪くなったので、起死回生に真のブランドをプロデュースしたい。だから『ジョー』を任せてほしい」と強く要望してきたんだ。その数日後には、「『新あしたのジョー』を”監修・真樹日佐夫/原作・KAZUKI”でやりたい」と言ってきたんだが、気合いと根性がありそうだったから、「じゃあ、やってみるか」と了承した。今、世間に求められている本物の企画だからこそ、やりがいはあるだろう。失敗したら、起死回生できないがな(笑)。
KAZUKI (以下、K) 最初は、「矢吹丈には、生き別れになった弟がいた」というストーリーを考えて、真樹さんに話したんです。そしたら、「それならジョーが生きていたというほうが面白い。10年ほど前に、俺はそういう話を書いていた」と言われたので、「だったら、その話をプロデュースさせてください」となったんです。
──10年前に書いた話というのは?
真 『ジョー』の続編を映画でやりたいという話が来たから書いたんだよ。ただ、80枚くらい書いたところでほかの仕事が忙しくなって、そのままになってしまった。もともと梶原一騎の原作では、ジョーは死んでないんだ。あの”灰になった”ラストシーンは、ジョーを死なせる形で終わらせたいと思ったちばさんと、そうしたくはないと梶原がもめにもめた結果、ちばさんが勝手に描いたもの。梶原も最後まで、ジョーは死んでいないと言っていたよ。俺の書いた続編の原作は、梶原の遺志を尊重して、ジョーが蘇生されたところから物語が始まるんだ。初めは記憶を失っていたジョーだが、心の旅路から戻り、ホセ・メンドーサにリベンジしようとする。ところがメンドーサはすでに引退していた。ジョーはメンドーサをどこまでも追いかける。そこにジョーが見つけた若いボクサーを絡ませて、トレーナーとしてチャンピオンを育てる一方で、自分はメンドーサに向かって突き進むという二段構えのストーリー。絶対面白いよ。
K 俺が描いていたストーリーは、病院に担ぎ込まれたところまでは同じ。ジョーの脳裏に走馬灯のように過去の記憶が蘇り、「おにいちゃん」と呼ぶ幼い声が聞こえてくる。「そうか、俺には弟がいるんだ、会いたい、生きたい」と奇跡の生還を遂げ、自分の代わりに、その弟をボクサーにしていくというストーリー。
真 ダメ。ちょっと弱いな。ジョーの性格からして、死の淵から蘇ったら自分で徹底して勝負を挑むからな。
K 確かに、真樹さんのストーリーのほうが、インパクトが大きいと思う。続編が決まったとき、「矢吹丈が生きていた」って報道されたら、みんなびっくりしますね。
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