「あの人は今……」人気ラッパー・MCハマー 格闘技界参入も周囲には不安の声
#音楽 #格闘技
かつて東京ドームでもコンサートを開催、一世風靡した人気ラッパーのMCハマーが、なんと格闘技の世界に参入したという。
ハマーと言えば、1990年に発売したセカンドアルバムが記録的大ヒット。日本でもダンスブームが巻き起こったほどだったが、その後の人気凋落は激しく、ジェット機まで保持していたほどの贅沢な生活もあって96年に自己破産。以降は携帯電話や保険のセールスマン、宣教師などといった転職を繰り返していた。01年、音楽活動を再開。かつて海兵隊であったこともあり、愛国心を打ち出したイメージチェンジで久々のアルバムを発売するも、セールスは低調だった。
それでも昨年、音楽活動を継続していく意思を表明していたのだが、一転して今夏、ハマーは地元カリフォルニアで格闘技選手のマネジメント会社を設立、選手を所属させるだけでなく、ブランド管理を行なうことを発表している。「長年、格闘技ファンだった」と言うハマーは、今後「世界で最も急成長しているスポーツで選手たちをするサポートしていく」と、自ら立ち上げた会社のCEOに就任し、格闘技ビジネスに参入することになった。
畑違いの分野に手を出して大丈夫かという不安の声もあるが、このハマーのマネジメント会社、アルケミスト社には早くも有力な選手が集まっている。元パンクラス王者で現在、人気団体UFCで活躍するネイサン・マーコートやウラジミール・マティシェンコといった選手が既に同社の契約選手となっている。
ただ、一方では「長続きしないのではないか」という見方もある。ハマーを知るアメリカの音楽ライター、エイドリアン・ゲイル氏は「ハマーは格闘技よりNFLのファンとして知られていて、全盛期のビデオクリップにも選手がゲスト出演していた。昨年、49ersの若い有望選手のマネジメントに介入しようとしていたけど、思うようにビジネスとして成り立たず方向転換したと見られている。かつてプロボクシングの世界にも参入したことがあったけど、自己顕示欲が災いして選手に逃げられた失敗経験もある」
日本では、「あの人は今……」という印象のハマーだが、母国では最近、ネット上を中心に再び注目が集まっており、ツイッターでも180万人のフォロワーを獲得している。ただ、再び黄金のネックレスを身に着けてダンスを踊るには、選手とトラブルなくビジネスを進める必要がありそうだ。
失敗しそうな予感。
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