うだるような暑さもスカッと爽快! SFリアルバトルアクション『プレデターズ』
#映画 #洋画
うだるような夏の暑さが本格化するこの時期、戦いの熱い興奮と勝利の爽快感でスッキリ元気回復できるアクション映画は欠かせない。SFだがリアルなバトルが展開する『プレデターズ』(公開中)と、ファンタジックなファイトが楽しい『エアベンダー』(7月17日公開)は、タイプこそ異なるものの、主人公らが自らの能力と武器を駆使して敵と戦うという、格闘バトルの醍醐味を堪能できる2作品だ。
『プレデターズ』は、1987年に主演アーノルド・シュワルツェネッガーで大ヒットした『プレデター』のシリーズ最新作。傭兵のロイスは、パラシュートで落下したジャングルでロシア軍人、日本人のヤクザ、殺し屋、囚人など危険な連中と遭遇。自分たちがプレデター(捕食者)の狩りの標的として未知の惑星の「狩場」に連れてこられたと知り、生き残りを賭けプレデターとの壮絶な闘いを開始する……。
光学迷彩、熱センサー、プラズマ砲などの超ハイテクを装備し、身体のサイズ、パワー共に勝るプレデターに対し、人間側の武器は機銃に拳銃、手榴弾に刀剣といった具合。圧倒的に不利な状況の中、時には頭脳プレーで、また時には命懸けの行動で反撃に出る場面の痛快さはたまらない。
また、プレデターが誇り高き戦士であるというキャラ設定はシリーズに共通し、人間が意を決してタイマン勝負に臨むとき、フェアな決闘を受けて立つのもお約束。日本人なら思わずニヤリとさせられる”果たし合い”もある。
本作だけ観ても十分楽しめるが、過去のシリーズ作品とつながるネタも多いので、未見の人や忘れた人は予めDVDなどでチェックしておくと一層盛り上がれるだろう。
他方の『エアベンダー』は、M・ナイト・シャマラン監督による米テレビアニメの実写映画化で、3部作構想の壮大なファンタジーの第1章。
かつて世界は、気・水・土・火の4つの王国が均衡を保ち、各エレメントを操る「ベンダー」が国を護っていた。だが火の国が反乱を起こし、100年におよぶ戦争で世界は破滅の危機に。”気の使い手=エアベンダー”の最後の生き残りである少年アンは、全てのエレメントを操る者「アバター」になる宿命から一度逃避したが、世界の調和を取り戻すために立ち上げる……。
アン役のノア・リンガーは、10歳でテコンドーを始めてわずか2年で黒帯を手にした才能の持ち主。火の国の王子を演じる『スラムドッグ$ミリオネア』(08)のデブ・パテルもやはりテコンドー黒帯保持者だが、出演者らは本作のために中国武術の訓練を積み、ファイトシーンに臨んだ。そうした生身の動きに説得力があるからこそ、CGやワイヤーワークによるファンタジックな演出が一層映えるのだろう。
余談ながら、日本ではまだ知名度が低いものの、水の国のユエ王女を演じたセイチェル・ガブリエルの可憐さも見逃せない。メキシコ人の血を引く19歳の米国人女優で、美しい顔立ちと褐色の肌に、役柄の白いロングヘアが絶妙にマッチし、コスプレ的な魅力も漂わせる。今後の活躍が期待される注目株だ。
(文=eiga.com編集スタッフ・高森郁哉)
『プレデターズ』作品情報
<http://eiga.com/movie/55188/>
『プレデターズ』特集
<http://eiga.com/movie/55188/special/>
『エアベンダー』作品情報
<http://eiga.com/movie/54104/>
シュワちゃん。
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