アメリカ人は、ホントに戦争が好きだった!! 世界最大のゲームショー「E3」潜入記
#ゲーム
気が付けば、2010年ももう半年以上が経ち、梅雨まっただ中。こんなジメジメとした季節は、わざわざ外に出てディズニーランドなんかに行ってイライラするよりも、快適な室内空間でゲーム三昧の生活がいいに決まっている! って勢いで、宅ゲーにしとけばいいのに、勢いあまって、アメリカ西海岸・ロサンゼルスに旅立った6月の僕。
ってことで、ちょっと時間は経っちゃったけど、世界最大のゲームショー「E3(エレクトリック・エンターテイメント・エキスポ)」への突撃ルポ、始まり始まり~。
よーし、まずは大好きな『ラブプラス』やら『ときメモ』やらの恋愛シミュレーションゲームでも……って広い会場内を探してみても、そんなゲームの展示はありゃしない。それよりも目に入ってくるのは「戦争」「戦闘」「戦場」「銃撃戦」って……戦争モノばっかりなんですけど!!
そんな僕の悲嘆を聞いて、某大手メーカーの男性(日本人)が気の毒そうに説明してくれた。
「いやぁ、今アメリカは戦争ゲームばっかりですよ」
え? 一体どーしてなんですか?
いる眼が、マジすぎて笑えない。どうせなら、
実戦に行っちゃえば……?
「もともとアメリカでは戦争モノが少なくなかったんですが、2001年の同時多発テロのあとから、一気に戦争モノの需要が高まりました。戦争モノでないと売れないというくらいの勢いで、ソフトメーカーはとにかく世界最大のゲーム市場である北米でゲームを売るために、ひたすら戦争モノを作りました。とりわけ、アメリカのアクティビジョンが03年に発売した『コール オブ デューティ(COD)』は、第二次世界大戦の史実をかなり正確に再現したゲームで、そのリアリティから爆発的に売れた。その後、ほぼ現代を舞台にして、ロシアと戦っちゃったりする続編を出し、これまた爆発的に売れた。やはり、好戦的な国民性というのがゲームにも出ているんですかね」(同)
ちなみに、このメーカーの男性(30代前半・既婚)によると、戦争モノ以外で北米市場で売れるのは、格闘ゲーム、プロレスゲーム、対戦型スポーツゲーム……って、全部戦うものばっかじゃーん!
高かった、ソニー・コンピュータエンタ
テインメントの「キルゾーン3」。3D
対応で、もう血が飛び散りまくりです。
気の弱い人はご注意を!
さらに、今年のE3で話題となった、コントローラーがいらないマイクロソフトの体感型ゲーム機「KINECT(キネクト)」でも、ゲーム好きファンから「せっかく動きがリアルなんだから、実際に首を絞める動作やナイフで斬りつける動作で戦えたら面白いのに~(笑)」なんて要望も出ているそうだ。さらに、3D対応を開始したプレイステーション3に対しても、「血が飛び出て見えたりして面白いじゃーん(笑)」って、新型ゲーム機も、アメリカ人にとっては暴力衝動のはけ口でしかないんかい!
まぁ、こういうゲームでストレスを発散して、現実の戦争を起こさないでいてくれれば、それはそれでイイかって思っていたら、「その考えは甘い」とまだまだ相手をしてくれていたゲーム会社の男性(しかもイケメン)がストップをかける。「実は、ゲームの技術が戦争に利用されているという噂もあるんですよ」って、えーっ!
「アメリカ軍では戦死者を出さないために、無人の空爆機を使って戦闘行為をする計画を実戦レベルにまで持ってきているんですが、この遠距離操作用の機器に、ゲーム開発のノウハウが使われているという噂があるんです。まぁ、私たちは実際リアルな表現にはこだわっているので、そいうったことも可能だとは思うんですが、しかし、それを本当に実践に応用してしまう否かは、大きな違いだと思うんですがね……」
写真を撮影する女性。とっても楽しそうです。
ちなみに、その遠距離操作を担当する軍人には、これまたゲーマーが多いという噂があるんだそうだ。うーん、これじゃあ、『ときメモ』とか言っている場合じゃないのか。
そんな悲しい思いで会場を後にしようとしていると、出口で素敵な光景を目にした! レースゲームのアピールのために、なぜか水着姿の女の子たちがセクシーポーズを決めまくり!! しかも、次から次へとアメリカ人が、老いも若きも彼女たちに近寄っていっては、「一緒に写真撮って~」と鼻の下を伸ばしていたのだ! あぁ、エロは戦争にも勝る。まさしくラブ&ピースだ! と、自分も一緒に記念撮影をしてもらって、今回のE3の視察を終えたのであった。
(文=ファイナルファン太郎)
こういうリアルさって必要なの?
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