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【WC2010】現地レポ 象が迫ってくる! 南アはダウンタウンもサファリもスリル満点!?

wc0709.jpgゾウまでの距離わずか2メートル。ゾウのパワー
を持ってすれば、ジープごと粉々にされてしまい
そうだが…。

 南アフリカW杯の取材の合間を縫って、この国の観光の目玉のひとつでもあるクルーガー国立公園へ出掛けてきた。

 クルーガー国立公園と言えば、もちろんサファリ。南アフリカ最大の国立公園で、目いっぱい野生動物を観察してきたというわけだ。

 筆者にとっては昨年に続き、2度目の訪問となったが、やはりサファリは迫力満点である。

 1泊2日の日程で、夜間、早朝とオープンカーのジープに乗って、ブッシュのなかを駆け巡ってきたのだが、入場ゲート前ではジープがいきなりエンストするハプニング。急遽、別のジープに乗り換えてのサファリとなったが、もし仮にブッシュのなかでエンストを起こしていたらいったいどうなっていたのだろう……ライオンの餌にでもなったか。入場ゲート前だったのが、不幸中の幸い。いまとなってはオイシイ笑い話ではあるが、まったく恐ろしい。

 残念ながらお目当てのライオンを目にすることはできなかったが、サファリのなかでも、最大のパワーを誇るゾウの群れには、何度か遭遇できた。そして、思いもよらぬゾウの恐ろしさを体験することに。

 幼いころ動物園で見たゾウといえば、ノロノロと辺りをウロウロするだけの印象だったが、野生のゾウはちょっとイメージが違う。体が大きい分、動きは早く感じられないものの、スピードはかなりのもの。そして、不用意に苛立ててしまうようなことがあれば、もの凄い迫力で迫ってくるのである。

 あるとき、誤って子ゾウに近づいてしまったときの親ゾウの迫力は凄まじかった。「パオーン」と叫びながら、ジープからわずか2メートル余りのところまで迫ってきたのだ。

 ドライバーは慌ててライフルを取り出そうとしたが、わずか6人ほどしか乗車していないジープなど、3トンから5トンほどはあるのではと思えるゾウにすれば簡単に横転させることが可能だろう。ゾウが迫ってきたら最後、あとは踏み潰されるのを待つだけだったはずだ。最終的にことなきを得たが、心臓は爆発寸前だった。

 それにしてもダウンタウンといいサファリといい、南アの旅では危険をスレスレで通り抜けることが、どこか快感になりつつある。これはまた、ヤバイ兆候である。脱出(帰国)まで、あと6日である。

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いつかは本物を見てみたいものです。

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最終更新:2010/07/09 15:00
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