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ギャグと言うより、下ネタ合戦!?『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』予選大会に潜入!

gyagu01.jpg本選では万年初戦敗退のピョコタン氏(右)。

 ギャグ漫画家と言えば、あまり人前には出ず、家でシコシコとペンを動かして作品作り。同じ”ギャグ”でも、芸人と違って人前慣れはしていなさそう。そんなギャグ漫画家のイメージをくつがえすようなイベント『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』が、2008年より毎年開催されている。

 今年で三回目を迎える『ギャグ漫画家大喜利バトル!!』は、初回からギャグ漫画家のおおひなたごうさんが主催。日々、ギャグの腕を漫画に込めている漫画家たちが一堂に会し、1対1のトーナメント方式で大喜利バトルを繰り広げる大会だ。観客の前で、時間制限付きで秀逸なネタを思いつかなければならないため、出場者たちにかかるプレッシャーは最高潮。7月22日に行われる本選に先駆けて、6月末に執り行われた予選大会に潜入してきた。この大会で優勝すれば、大阪にて開催される『第三回ギャグ漫画家大喜利バトル!!』への出場権を獲得できるそうだ。

 予選出場者は、主催のピョコタンの他に、ニシムラマコジ、町田とし子、宮下拓也、堀道広、曽山一寿、見ル野栄司、大ハシ正ヤの8名。

 そして、実況・解説は、本選主催のおおひなたごう氏、漫画家の西原理恵子氏、高須クリニック院長の高須克弥氏。

gyagu02.jpgなぜか高須先生まで解説に加わった。

 出場者が入場し、それぞれ心境を問われると「もう早く終わらせて帰りたいです」、「僕が出場していいんでしょうか」などと皆一様に後ろ向き。ギャグ漫画家としてのプライドを疑いたくなる発言も、極度の緊張ゆえか。

 ルールは、出されたお題に対し、いかに面白い回答ができるかを1対1で競う、というもの。回答は、用意されているスケッチブックにマジックペンで絵、または字を書いて発表。その回答を、審判員が0点~4点までで採点し、10分の制限時間内に10点先取した方が勝利(時間切れの場合は得点の多い方が勝利/決勝戦は15点先取)。高得点を狙って、時間をかけてヒネった回答を出すか、数打ちゃ当たる、と駄作覚悟でどんどん回答してコツコツ点を取るかが悩みどころだろう。

 そしていよいよバトル開始。初戦はニシムラマコジvs.町田とし子。どちらも緊張しているのか、パンチの効いた回答がなかなか出ない。両者、地道に点数を重ね、制限時間も折り返し地点にやってきたところで、町田とし子が『秋ナスは嫁に食わすな、と言いますが、では、夏ミカンは?』というお題に対し、「夏ミカンはケツに挟むな」と回答。プリッとしたお尻に夏ミカンが埋まった絵で一気に会場を沸かす。実況の西原氏は、「やっぱり下ネタよね!」と俄然テンションが上がったようだ。とは言え、下ネタを言っておけばいい、という話でもないようで、ニシムラマコジの「夏ミカンは股間に入れてもすぐばれる」といういささか行き過ぎた回答に、会場はややシラけてしまう。このまま町田とし子が逃げ切り、一次予選を突破した。

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 その他の予選も、緊張なのか戦略なのか、少々パンチの足りない回答で細かく点を稼ぐ姿勢が目立つ。そして、決勝に残ったのは、下ネタの連発で這い上がってきたピョコタン、安定したネタで着実に上りつめた見ル野栄司の戦いだ。ピョコタンは本選で万年初戦敗退とは先述の通りだが、実は見ル野栄司もそのひとり。因縁の対決である。

 「下ネタ期待してるよ~」と煽る西原氏に触発されてか、ピョコタンは『漫画が生まれた頃にはあったけど、結局使いづらいから使われなくなった効果線、それはどんな線?』というお題に対し、「チ○コを地面から引っこ抜くときに使う線」、「春になって、野生のチ○コが芽を出すときの線」などと決勝でも次々に下ネタを連発。しかし、相次ぐチ○コネタに審査員もウンザリしてきたのか、なかなか点数は伸びない。

gyagu04.jpg見事、本大会への切符を掴んだ見ル野栄司氏
(写真中央)。

 一方、見ル野栄司は『ジョージ・ワシントンが桜の木の枝を折る以外に働いていた悪事とは?』のお題に、「父の鼻をもぐ」、「授業中にフリスクを食べていた」など、淡々と点を稼いでいく。

 ヒジをマジックの跡だらけにして描きまくり、焦るピョコタンだが、ついには見ル野に6対12とダブルスコアの差をつけられてしまった。その後も、目を回しながら矢継ぎ早に回答するも、『矢沢永吉のライブではタオルが定番ですが、矢沢B吉のライブでは何が定番?』のお題に、「タンポン」と答えるピョコタン。これにはさすがの西原氏も、「お前帰れよ(笑)」と辛辣なツッコミを入れていた。西原さん、あなたあれだけ下ネタにキャッキャしていたのに……。

 そして、このままの流れで、バトルを制したのは見ル野栄司。個人的には、パニックになりながら小学生のごとく下ネタをかますピョコタンに、母性本能がくすぐられてしまったのだが、負けは負け。予選をしのぐ壮絶なバトルが期待できる本選『第三回 ギャグ漫画家大喜利バトル!!』は7月22日、大阪のワッハホールにて。チケット購入の詳細は公式HPをチェックされたし。
(取材・文=朝井麻由美)

「ギャグ漫画家大喜利バトル」公式HP<http://project-max.com/ogiri/>

ギャグ漫画家大喜利バトル!!

今年の”大喜利キング”の称号は誰の手に?

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最終更新:2010/07/05 19:04
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