【WC2010】現地レポ 回線ダウンに緊急ヒッチハイク……南ア取材は七転八倒中
#サッカー #ワールドカップ
南アフリカでW杯の取材を始めて約3週間が経過した。大きなトラブルこそないが、小さなトラブルなら事欠くことなく、次々に降りかかってくる。
日本代表の予想外(?)の快進撃を受けてか、仕事の依頼が来たかと思うと、ここ数日は宿泊しているホテルのインターネットがダウン。仕事にならない日々が続き、困り果てている。
以前、ホテルが停電した際にもネットがダウンしたことはあったが、そのときは約2時間後に停電が解消されるとともにネットも復旧した。
しかし、今回はフロントに訊ねても、修理が来るまで「もうすぐ、もうすぐ」と言い、丸2日が経過。この原稿もネットのダウン中に書いており、いったい送信できるのはいつになるやら。ちなみに、このホテルはFIFA(国際サッカー連盟)から承認を受けているメディアホテルだというのに、この有様である。
それはそうと、数日前にはそのメディアホテルからスタジアムへ向かうメディアバスが、渋滞のさなか普通乗用車と衝突するアクシデントがあった。どうやら、バスが車線変更の際に、斜め後方にいた乗用車のミラー付近にぶつけてしまったらしい。
事故の程度としては軽かったが、その後の事故処理等もあり、バスに乗ったメディアは置き去りにされたまま、運転手は警察に事情聴取を受けることに。
このままではキックオフ時間に間に合わない。以前、開幕戦の際にバスがエンストし、ヒッチハイクをした記者の話を書いたことがあったが、まさか筆者がやることになるとは……。
しかも、向かっている会場は世界最大の犯罪都市ともいわれるヨハネスブルクのダウンタウンにあるエリス・パークである。見ず知らずの人の車に同乗するのは自殺行為とも言える。
幸い、事故のあった場所は見通しのよい大通りで渋滞していたこともあって、運転手の容姿を見てから声をかけることができた。サッカー観戦目的で、スタジアムで配布されたパーキングチケットなどを貼っている車なら安心だ。バスに同乗していたブラジル人がそんな車を発見し、「お前も一緒にどうだ」と誘ってくれた。
無事、何事もなくスタジアムに到着。それにしても、メール一件送ることやちょっとした移動でも何が起きるか分からないのが、南アフリカというところなのだ。
(取材・文=栗原正夫)
ヒッチハイクの仕方なら。
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