カラダもココロも……彼女のようになりたい「田中涼子の《バランス》」
#アイドル #木嶋のりこ #アイドル的アイドル思考法
アイドルたちは、ほかのアイドルをどう見ているんだろう…? そんな疑問にお答えする連載「アイドル的アイドル思考法」。自他共に認める業界一の「アイドル通アイドル」木嶋のりこが、アイドルの魅力のすべてを語り尽くします!
「パーツがどんなに良くても、アンバランスなものには、心は奪われない」
初めて彼女を見たのは、バストアップの写真でした。クリっとした小動物のような目に、控えめで艶っぽい唇。そして、真っ白な肌にかかる、栗色でサラサラの髪。
「彼女のようになりたい」
直観的にそう感じました。
その後、彼女のブログ「りょうちゃんDiary」を見て、私はさらに夢中になりました。もし自分が男だったら、彼女を妹にしたい……。そんな妄想まで膨らませてしまう、可愛らしい笑顔や甘えるような仕草。これこそが、彼女の魅力ではないのかと思いました。
しかし、彼女のDVD『Blanche』を観てから、私のその想いは変わったのです。
DVDの中の彼女は、今まで私が知っていた、無邪気で可愛らしい部分だけでなく、ブログではあまり見せない、色っぽい姿も見せてくれる。そんな彼女がまた魅力的で、どうしてこんな風に魅せられるのだろうと、画面をじっと見つめてしまいました。
自分の美意識を高めてくれる女性を見ると、気付かぬうちにその女性を研究してしまうのかもしれません。
そして、私は気が付きました。
きゅっと締まったくるぶしから白く伸びる、太すぎず細すぎない脚。そして、上向きに上がったヒップ、綺麗に曲線を描くくびれ、柔軟性の高いバスト、細い腕、綺麗な指……。
彼女の体のバランスは、私の目をくぎ付けにしました。
例えば、自分を可愛らしく見せたい時、どんなに可愛らしい表情を作っても、骨のラインが多く見えてしまっていては、「綺麗さ」の上に成り立つ可愛らしいになってしまいます。
それは、逆の場合も同様で、どんなに自分を綺麗に見せたくても、体にどこか幼い部分があると、「可愛らしさ」の上に成り立つ綺麗になってしまうのです。
それで魅力的な女性もたくさんいますが、「綺麗」と「可愛らしいさ」のどちらも強く感じられ、一本のDVDの中でギャップさえ感じてしまったのは、彼女が初めてでした。
きっと、彼女のバランスの良い体型が、どちらも完璧に見せる重要な要素になっているのでしょう。
そしてもうひとつ、DVDを観ていて思わずドキッとしてしまったのが、彼女の体にある、ほくろの位置です。
羽織っているパーカーをずらした時、胸元と同時に覗くほくろ。
ワンピースのスリットをめくった時、右の脇腹に見えるほくろ。
ちらっとそれが見える瞬間が、なんとも色っぽいのです。
それも、彼女の最大の魅力である究極の《バランス》の中に入るのかもしれません。
生まれてきた時や、過ごしてきた環境によって決まってしまうほくろ、そして、自分の努力なしでは手に入れられない体型。その両方を持っているのに、メイキングで見せるオフショットでは飾ることなく、ナチュラルな姿でいてくれる……。
そんな彼女は、《Blanche》(フランス語で白の意)なお皿の上にバランスよく飾られた料理のように、これからも見る人の心を奪っていくでしょう。
(文=木嶋のりこ)
●きじま・のりこ
1988年、長野県生まれ。05年「制コレ」7テイルズ獲得。女優として『片腕マシンガール』(07)、『ピョコタン・プロファイル』(08=主演)。舞台『月葬(げっそう)』(09)。
ブログ「木嶋のりこのハッピーオムライス」
http://ameblo.jp/noriko-kijima/
公式HP「木嶋食堂」
http://mentaiman.com/attraction/kijima/index.html
天然美少女。
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