押尾学事件、初公判は9月3日 元妻・矢田亜希子は検事役で……
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銀座のホステス・田中香織さんを死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などで起訴された押尾学被告の初公判が9月3日決まった。
”押尾事件”は裁判員裁判の対象になったことで、3月5日から公判前整理手続き協議が行われてきた。再三の保釈申請を却下された押尾被告は、この協議に同席。押尾被告弁護側は一貫して容疑を否認している。それに対して検察側は、捜査段階での供述調書の証拠調べを請求したが、弁護側が同意しなかったために2人の証人尋問を求めた。
2人とは、押尾被告にMDMAを譲渡したとして、3月に懲役1年の実刑判決を受けたネット販売業の泉田勇介受刑者と、証拠隠滅で逮捕された元マネジャーのEだ。泉田に判決を言い渡した裁判官は「押尾被告が渡したMDMAを使用し、田中さんは死亡した」と指摘した、泉田受刑者も裁判で、「自分が渡したMDMAを押尾が田中さんに飲ませた」と証言している。さらに逃走後、2人で証拠隠滅の口裏合わせをしたことも証言している。
東京地検が2人の証人尋問を認めたことで、押尾被告が裁判で窮地に立たされた。
にもかかわらず、女優復帰した元妻の矢田亜希子は復帰ドラマで敏腕女性刑事役を演じた。さらに、7月6日からスタートするフジテレビ系のドラマ『逃亡弁護士 成田誠』では、えん罪を晴らす検察事務官を演じるという。復帰にクレームをつけるつもりはないが、元夫がこれから保護者責任遺棄致死罪で裁かれようとしているときに、矢田の役柄はあまりにデリカシーがない。穿った見方をすれば、司法に喧嘩を売っているのかとも取られかねない。
矢田は押尾被告の犯罪には直接、関与してないかもしれないが、所属事務所から交際を反対されていた結婚前には、押尾被告に影響されてニセモノの刺青をしたり、不良っぽい行動を取っていた。その後、押尾被告と結婚。一時は円満な夫婦生活を送ってきただけに、押尾被告がドラッグ中毒だったことに気がつかなかったことが不自然すぎるし、矢田に対する疑惑は消えていない。その矢田に刑事や検察事務官役をオファーするドラマ関係者の神経も疑う。押尾被告の初公判が9月にずれ込んだのは、担当検事が変わったことが原因で、新たな検事は6月の終わりに再度、田中さんの郷里である飛騨高山に遺族との打ち合わせに行くという。
ある捜査関係者は、「遺族は7月に香織さんの納骨を済まそうとしていたら、検察から連絡があった。初公判は9月になりそうだといってきたんで、裁判が終わってから納骨することに決めたと言っていました」と話す。逮捕から1年以上経過の公判になりそうだが、田中さんの死を無駄にしないためにも事件を風化させてはならない。
(文=本多圭)
もうみんな”矢田亜希子”という夢から覚めました。
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