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【WC2010】現地レポ 治安以上の問題!? 交通渋滞がひどすぎる!

wc_201000000.jpgサッカーシティ前の大渋滞。あまりに進まず、車を降りて
歩くサポーターの姿もお馴染みになりつつある。

 2010年南アフリカW杯が行なわれているヨハネスブルクの渋滞が、半端ではない。ヨハネスブルクには、メイン会場となる郊外のサッカーシティのほか、ダウンタウンにエリスパークと2会場あるのだが、試合開催日のスタジアム周囲の渋滞が凄いのだ。

 ただでさえ、公共の交通機関が乏しく、車社会のヨハネスブルクでは朝夕の幹線道路の渋滞は問題だった。そこにW杯がやってきたのだから、多少の渋滞も無理はないのかもしれない。ただし、通常宿泊先のホテルからサッカーシティへもエリスパークへも40分程度で行けるところが、速くて2時間、少し時間帯を間違えると4~5時間もかかってしまうから厄介だ。


 そのため、スタジアムとホテルなどを巡回しているメディア用のシャトルバスも時間がまったく読めずに、ひどい時には1~2時間は平気で待たされる。おまけに開幕時には、日本人同業者のほか、数名のプレス関係者を乗せたバスが、渋滞のなかエンストを起こし、そこから先はヒッチハイクでトラックの荷台に乗り込み、スタジアムを目指したという話もある。

「まさか南アでヒッチハイクをするとは思わなかった」(ヒッチハイクを敢行したプレス関係者)

 殺人、強盗、強姦に加え、ハイジャックにスマッシュ・アンド・グラブ(停車中の車の窓を割って荷物を狙う犯罪)まで多発する南アでそんなことをすれば、通常なら自殺行為に等しい。しかし、バスが止まってしまった以上、ほかに手段はないのである。

 大会を運営するFIFA(国際サッカー連盟)は渋滞緩和のため、公共交通機関の利用をサポーターに呼び掛けている。ただし、ダウンタウンから出ている電車(MetroRail)は治安の問題があり、現地の人でも利用を控えるほど(主に黒人層が利用する)で、新たに導入された高速輸送システムBRT(バス)もアナウンスに乏しく、外国から訪れた人間にとって乗車は簡単ではない。つまりスタジアムへ行くには、ツアーバスなどに乗るか、自家用車もしくはタクシー(レンタカー)など選択肢は限られている。

 開幕から1週間が経ち、徐々に改善されつつあるようにも思うが、筆者にとっては、いまのところ治安以上に、渋滞が悩みの種となっている。
(取材・文=栗原正夫)

地球の歩き方 南アフリカ 2010~2011

車がダメなら歩けば……というわけにもいかず。

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最終更新:2010/06/20 15:00
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