特定郵便局長がぶっちゃけ! 原口大臣に「裏切り者!」郵政利権が発狂寸前
#郵政公社
郵政の既得権益が発狂寸前だ。今国会で成立するはずだった郵政改革法案が先送りされたことで、国民新党の亀井静香大臣が11日に辞任。その2日前は、約23万人を抱える労組、日本郵政グループ労働組合が集結し「今国会で成立させろ!」と絶叫していた。
特定郵便局長ら郵政票を握る組合員たちは、長年の役得を守るのに必死といった様子だが、首相交代で支持率が急回復した民主党は、これに反旗を翻した形だ。元副議長の渡部恒三氏は「特定の組織から頼まれて選挙を応援してもらう時代は終わった」とキッパリ。郵政関連の組織票をあてにしない姿勢を打ち出した。
憤る組合員のひとりを直撃すると、彼もまた特定郵便局長で、その怒りの矛先を原口一博総務相にも向けた。
「原口の野郎、今回の全国大会に出る予定だったのにドタキャンしたんだよ。ここで裏切るとは最低だ!」
原口大臣といえば、「地方の文化拠点として郵便局が必要」として民営化反対を訴えてきた人物。日本郵政の前社長・西川善文氏のオリックスへの利益誘導の批判も先頭をきって辞任に追い込んだ。
「あれは表向きの綺麗ごと。実際は俺たちへの協力だったんだよ。これなら堂々と郵政票のために存在しているという姿勢の亀井さんの方が潔いじゃないか。原口は裏でコソコソ協力しておいて、支持率が上がったら関係ない振りをした卑怯者だ」
思わずぶっちゃけてしまったという感じの局長。そこまで守らなければならないものは何かと聞くと、暴露ついでに本音をさらけだした。
「いま年収1,400万円ぐらいある。うちの郵便局は国に土地と建物を貸している形だから、局舎料として月額100万円ぐらい、給料とは別に経費も500万円ぐらい出ている。もうすぐ俺は定年だけど、妻子に権利を相続できるんだ。これを壊されたら末代までの人生設計が狂っちゃうんだよ」
局長が正直に嘆く手厚い身分保証は、まるで北朝鮮のような世襲システムで既に批判を浴びているが「郵便局は長年、受け継いできた個人の財産だ」とこの局長は主張する。
「でも、最近はメールの普及とか宅配便との競争で赤字続き。このままじゃ構造的に成り立たなくなるんだよ。だから今のうちに子や孫への保証を決めておかないと……」(同)
局長の利権はさておき、そもそも郵政民営化は本来、ゆうちょ、かんぽに蓄積された200兆円にもおよぶ国民の預貯金が、官僚によって湯水のように使われてきたことが問題だったはず。その議論も最近はいつのまにか自然消滅しつつある。
そんな中、小泉政権の民営化路線で自民党から離反していた郵政族を国民新党を介して取り込んだと言われているのが、他でもない小沢一郎だと言われる。
「わずか3議席の国民新党がデカい面していたのは、俺らが小沢さんについていたから。でも、その小沢さんがいま除け者になっちゃってる。だから焦っているんだよ」
こう話す局長はなりふり構わずといった感じで「郵便が羨ましいと思う人は、局長の娘を見つけて婿入りして受け継げばいいじゃないか。そうだ、記者さんもぜひそうして俺たちの味方になってよ」と顔を近づけてきた。
呆れ顔でその場を立ち去ったのは言うまでもない。
……そして黒い歴史。
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