天才初邂逅! 岡田斗司夫×苫米地英人「金持ち」「支配者」を語る!
#対談 #苫米地英人
時代と格闘する脳機能学者・苫米地英人氏。そんな同氏の言説に注目してきた岡田斗司夫氏とTwitter上で交流が温まり、ついにリアル対談が実現!「フェラーリ」「会社経営」「地球温暖化」「世界の支配者」など、縦横無尽なフリートークが展開されました。会員サイト「クラブ苫米地」(有料:http://www.club-tomabechi.jp/)にて動画公開されている対談の一部を、特別にチラ見せします!
岡田斗司夫(以下、岡) ……なんでフェラーリを3台も持っているんですか?
苫米地英人(以下、苫) 具体的に説明してもいい? オブジェクト思考とオントロジーを説明するとき……急に変な話になるかもしれないけど。
岡 ちょっと待ってください、フェラーリの話にちゃんと行くんですよね? 信じてますよ!?
苫 (笑)。俺は哲学で博士号を取っているのね。そのなかで、俺の専門は「存在論」なのね。哲学を大きく分けると「存在論」と「形而上論」……要するに、オントロジーとメタフィジックスなんだけど、存在論っていうのは、存在そのものを扱う。特にそれを表現する数学が、俺の専門なのね。その存在論の研究がなぜ進んだかっていうと、哲学は「そんなところじゃ食えねえよ」っていう時代が長ーく続いていたのが、あるとき食える学問に変わった。それが、1980年代の人工知能ブームのころ。そのころは幻想があって、「きっと人工知能は作れる」と我々は本気で思っていたのね。計算機に人間の知識を学ばせる上で、知識って何かって言ったら、存在論なのよ。クルマって何? って言ったら……。
岡 はいはい、まだフェラーリまで遠そうですね。
苫 (笑)。……俺はよく言うんだけど、クルマの上位概念は「乗り物」、下位概念は「トヨタ」「日産」「BMW」……としたときに、俺は「芸術」という概念の下に「フェラーリ」をぶら下げるわけね。フェラーリは乗り物だと思っていない。だって、俺のフェラーリは2~3カ月に1回、バッテリーが上がったときにガレージから引っ張り出されるくらいで、ふだん乗られることはほとんどないのね。
岡 じゃあ、ボディだけじゃダメなんですか? エンジンはいらないじゃないですか? そのほうが安上がりだし。
苫 あー、ダメダメ。あれはエンジンがフェラーリなんだから。
岡 だったら、エンジンだけ置いておけばいいじゃないですか。
苫 ダメダメ、それは微妙に違うのね。
岡 (笑)。さっき好きなものの説明はあんなに緻密にしておいて、いざクライマックスになるとなんで大ざっぱなんですか?
苫 とりあえず、なんとなく大きなフィロソフィーがあるということだけ、覚えておいてください。
岡 そこは気にしてないです。「前説なげえなあー」と思って聞いていただけです(笑)。
苫 フェラーリの話題だけ、時間を独占するから(笑)。あとはいくらでも話していいから。
* * * * * *
岡 僕の生涯の研究テーマで、金持ちの人生観とかお金の使い方ってどんなんだろうって、昔からものすごい興味があったんですよ。というのは、うちの親自体が、けっこう貧乏から中途半端な金持ちにシュッと上がったときに、生活が変わったのを見ているんですね。僕自身も、すごい貧乏から中途半端な金持ちのところを往復している人生なので。これがどんどん上がっていくと……。
苫 そういう意味なら意見は言える。俺の場合は……よく嫌なヤツって言われるんだけど、実家が金持ちなんだよ。証券会社の会長だし、土地とかいろいろあるし。そういう意味では、上がったり下がったりっていうのはないわけ。俺が金持ちになった気はしないし、親が成り上がった気もしないし、先祖代々、大名さんみたいなところで育ってきているわけだ。それだから特権なのかもしれないけれど、一度もお金が目的になった試しはないのよ。いつも道具であり続けるし。……いまも買いたいギターがあるのね。
岡 それ、なんでここへ来る何分か前に買わなかったんですか?
苫 金額的に、本の印税全部使ったでしょうって言われるくらいの値段がすると、いろいろ文句を言う人がいるわけよ(笑)。
岡 それは誰ですか?
苫 経営顧問とか。俺の会社がたくさんあるでしょ。すると、すべての会社が儲かっているわけじゃないじゃん。「もうかってない会社の従業員も一生懸命働いているのに、オーナーのあなたは500万円のギターですか?」とか言われちゃうわけだ。
岡 なんで儲からない会社を閉めちゃわないんですか?
苫 それは従業員がいるから、路頭に迷うじゃん。
岡 じゃあそれは、従業員にお小遣いを上げているようなもの?
苫 そういうこと。会社のオーナー社長はそういう感じになる。
岡 つまり、会社を経営するという無駄遣いをしているから、欲しいものが買えない。
苫 そういうこと。どっちの無駄遣いを選ぶかで……もちろん「お前にボーナスをやる代わりに俺もギター買うぜ」っていう発想もあることはあるんだぜ。コノヤロー、っていう(ダメな)社員を見ると、コラー! とか思うこともあるのね。それは感情の問題で。本質的には会社経営は無駄遣いだから。
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●岡田斗司夫(おかだ・としお)
1958年、大阪府生まれ。アニメ制作会社・ガイナックスを設立、アニメ『ふしぎの海のナディア』、ゲームソフト『プリンセスメーカー』なとのヒットを飛ばす。その後は東京大学で「オタク文化論」の講義を行ったり、『BSマンガ夜話』に出演するなど、幅広い活動を展開。また、自らのダイエット体験を著した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)は50万部を超えるベストセラーに。近著に『レコーディング・ダイエット決定版』(文春文庫)など。
【岡田斗司夫公式サイト「オタキングex」】 http://otaking-ex.jp/
【岡田斗司夫Twitter】http://twitter.com/ToshioOkada
●苫米地英人(とまべち・ひでと)
1959年、東京都生まれ。脳機能学者、カーネギーメロン大学博士、傳法大阿闍梨。脱洗脳のプロとして、オウム真理教事件の捜査に協力し、注目を集める。研究のかたわら、「奇跡の着メロ」の開発、映画『神様のパズル』の監修、格闘技大会「THE OUTSIDER」の主催など、多方面で事業を展開。近著に『なぜ、脳は神を創ったのか?』(フォレスト出版)、『人を動かす[超]話し方トレーニング』(ソフトバンククリエイティブ)、『すべての仕事がやりたいことに変わる』(小社刊)など。
【苫米地英人公式ブログ】http://www.tomabechi.jp/
【苫米地英人Twitter】http://twitter.com/DrTomabechi
ちんぷんかんぷん。
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