アイドル小明もゾンビに変身!? 中野ブロードウェイで史上初のアーケード試写会
#映画 #ホラー #サブカルチャー #小明
死後の世界から突然蘇った生ける屍(Living Dead)・ゾンビ。
ムガムガ言いながら街を徘徊したり、人肉をガブガブ喰らったり。しかも喰われた人はゾンビ化しちゃうという、おしっこ漏れそうなほど恐ろしいヤツなのだが、半腐れボディでフラフラと歩いてくる姿はちょっこしユーモラスで、文字通り「脳みそ腐ってんじゃねーの!?」状態なおバカさ加減も相まって、どうにも憎みきれないモンスターだ。
そんなゾンビ像を決定づけたゾンビ映画の金字塔『ゾンビ』をはじめ、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『死霊のえじき』などを生みだしたゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ。彼の最新作『サバイバル・オブ・ザ・デッド』が公開される。それに先だって6月2日、史上初のアーケード試写会が中野ブロードウェイにて開催された。
封鎖した商店街にバーンとスクリーンを設置して上映会をしてしまおうという斬新なこの試み、実は1985年にも計画されたことがあるという。その時は、地元映画館の反対などもあり直前になって中止となってしまった。主催の中野ブロードウェイ振興組合にとって今回のイベントは25年越しとなる念願の開催なのだ。
もちろんファンにとっても待望の新作ロメロゾンビを、おたく&サブカルの聖地・中野ブロードウェイで観られるなんてまたとない機会! ……ということで、1,000枚用意した参加応募用紙はすぐになくなってしまい、ヤフオクに出品されるほどの注目イベントとなった。
そんな高い競争率をくぐり抜けて当選した参加者たちだけに、やって来たのは超ガチなゾンビファンばかり。ゾンビTシャツ着用は当たり前、額や口から血を滴らせた人や、「家からこの顔で来ました!」というゾンビメイクの女子なども。そして、それを迎えるスタッフも当然ゾンビメイク! イベント開始前から、ショッピングモール内でゾンビの集団がうごめいているという映画『ゾンビ』のワンシーンを思わせるような光景が繰り広げられていた。
さて、そんなこんなでいよいよイベントがスタート。振興組合副理事長さんのあいさつに続いて、映画ライターの加瀬修一氏と、日刊サイゾーでもお馴染みのアイドルライター・小明ちゃんのトークショー。……なのだが、登場した小明ちゃんの顔は完全なるゾンビメイク! 白塗り、血糊に加え、白目むき出しコンタクトまで入れた、アイドルというにはあまりに気持ち悪すぎるフェイスだ。
普段のイベントだったら観客ドン引きなところだが、そこはゾンビファン。
「ゾンビに関しては完全に新参者なんで、こんな格好をするしかなかったんですよッ!」
と絶叫する小明ちゃんに対し「ウッヒョー!」「ヒャッホーイ!」「カワイイーッ!(ええっ!?)」という歓声が。中野ブロードウェイ全体が変なテンションになってるわー……。
その後のフォトセッションでも、歯ぐきをむき出しにして「ムガー! グオー!」と叫ぶ小明ゾンビを取り囲み、スタッフゾンビと客ゾンビも「グエーッ! モゴーッ! グヒョーッ!」と奇声上げまくり。
いやぁ、ちょっこしメイクをするだけで、人をここまでクレイジーにしてしまうゾンビって、ホントーにいいもんDEATHね。
そんなリビングデッドなみなさんも、お待ちかねの『サバイバル・オブ・ザ・デス』の上映がはじまると、おとなしく着席。スクリーンに映るゾンビを、席に座ってじっと見つめるゾンビ……。なんちゅうシュールな光景だ!? しかもそれが商店街のど真ん中で行われてるってんだから完全にどーかしております。さすがサブカル魔窟・中野ブロードウェイ!
今回参加出来なかった人も「偉大なロメロ監督の作品を中野ブロードウェイで上映することが出来て感無量です! 今後もチャンスがあればこういうイベントを企画していきたいと思います」(商店街振興会スタッフ)とのことなので、今後に期待を!
(取材・文=北村ヂン)
小明ちゃんの顔のが怖いけど?
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